ソフトバンク柳田プレミア12辞退へ 東京五輪へ試金石も苦渋の判断

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクの柳田悠岐外野手(30)が、11月に開催される国際大会「プレミア12」の日本代表入りを辞退する方針であることが分かった。9月17日のスタッフ会議で28人のリストに入っていたが、今季は左膝裏を痛めたこともあり、球団との協議の末、コンディション面を考慮されたもよう。今大会は来夏の五輪前最後の国際大会でメンバーも本番を見据えた構成となるが、昨年11月の日米野球でも全6試合で中軸を任されたスラッガーが、苦渋の決断で回復を優先させる。

■球団と協議

 柳田が苦渋の決断を下した。9月17日に行われた侍ジャパンスタッフ会議で、稲葉監督らは11月の「プレミア12」に臨むメンバー28人をリストアップ。来夏の東京五輪での金メダル獲得へ向けて、稲葉監督は「(東京五輪と)全く別のメンバーとはならない。チームの土台をつくっていく」と明言した。五輪前最後の国際大会となるため、今回は本番を見据えたメンバー構成で臨む方針。もちろん柳田もその中に名前を連ねていたが、30日までに辞退することが決まった。

 今季の柳田は、4月7日ロッテ戦で走塁中に左膝裏を肉離れし、戦列を離れた。当初は全治3週間と診断されたが、その後に重症と判明。結局、約4カ月もの長期離脱を強いられた。8月21日に1軍復帰し29試合に出場。レギュラーシーズンラスト5試合で猛打賞を含む3度の複数安打をマークするなど、ポストシーズンへ向けて打撃の状態も上げている。それでも復帰後は0盗塁と再発防止のため走塁に関しては慎重を期してきたこともあり、球団との協議の末、今回の代表入りは見送ることになった。

■回復を優先

 ただ、五輪での金メダル獲得へ向け、その打棒は欠かせないだけに、来夏は“ぶっつけ本番”で日の丸を背負うことになりそうだ。昨年11月の日米野球では第1戦で逆転サヨナラ2ランを放つなど、6試合で打率3割1分8厘、2本塁打をマーク。同じく2014年の日米野球でもMVPを獲得した。17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の課題となった「動く球」への対応力も高く、国際舞台での強さも証明済みだ。

 稲葉監督は昨年の日米野球ではDeNA筒香が出場辞退したこともあり、全6試合で中軸を任せた。さらに今年1月の本紙の取材では「あれだけのフルスイングで足もある。立ち上がりは相手投手も不安。1番打者から非常に重圧をかけられる」と五輪での1番起用の可能性も示唆した。稲葉監督の信頼は厚く、万全なら東京五輪の打の主役として期待されている。

 柳田は、今年2月に24年のパリ五輪で野球が実施されないことが決定した際に「最後に金メダリストになりたい。金メダルがあったらかっこよくないですか」と、東京五輪での金メダル獲得に強い意気込みを示した。今回は無念の辞退となるが、来夏に日本中を熱狂させるために体を万全に整える。

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