ソフトバンク内川、CS男の底力見せる MVP3度、打率安打打点 歴代トップ

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

■あすからファーストS

 最高のフィナーレを! 福岡ソフトバンクの内川聖一内野手(37)が3日、「総決算」と位置付けたクライマックスシリーズ(CS)での奮起を誓った。CS(プレーオフ除く)では通算打率、安打、打点で歴代トップの“3冠”を誇る。5日に始まるファーストステージ(S)で戦う楽天には、レギュラーシーズンで打率3割2分6厘の好相性。苦しみ抜いた1年だが、CS史上最多3度の最優秀選手(MVP)を誇る男が今こそ輝きを放つ。

 ヤフオクドームの全体練習ではCSをにらみ、得点圏を想定したシート打撃が繰り返された。1点をもぎとるためのイメージをあらためて共有。練習後に決起集会の会場へと向かう前、内川は、ポストシーズンを控える選手の思いを代弁した。

 「1年間やってきたことの総決算になる。自主トレ、キャンプ、レギュラーシーズンとやってきたことを、しっかりいい方向に出せればとみんな思っている」

 悔しさばかりが残るシーズンだった。故障者が相次ぐ中で6月から首位を守ってきたが、130試合目にして“定位置”を西武に明け渡すと、デッドヒートに敗れ2年連続でペナントを譲ってしまった。

 チーム2位タイの137試合に出場した内川はパ・リーグの一塁手として初の守備率10割を達成。だが、3年ぶりに規定打席に到達した打撃は打率2割5分6厘と決して納得いく数字ではなかった。

 ただ、短期決戦にレギュラーシーズンの成績は関係ない。やるか、やられるか。CSファーストSは2勝先取。特有の緊張感が漂う中での戦いになる。

 「(レギュラーシーズンと)変わるところと、変わらないところがある。1年間やって、2位が確定して日本一を目指す中で(CSでは)違う雰囲気が出たりする」

 大舞台の経験値の高さは、残してきた数字が物語る。CSで打率(50打席以上)3割7分6厘、47安打、26打点はいずれも歴代トップの“3冠”で、8本塁打も2位タイ。CSで3度のMVPに選ばれたのも、ただ一人だけだ。

 思い起こされるのは2017年。終盤は左手親指骨折で離脱していたが、CSで復帰すると楽天とのファイナルSで、同一ステージでは史上初の4試合連続本塁打を放ち、チームを日本シリーズ進出に導いた。

 “再現”に向けたデータもある。今季は楽天戦で3割2分6厘とカード別で最高。第3戦での先発が予想される岸は7打数6安打2本塁打と打ち込んでおり、初戦での対戦が予想される則本昂にも6打数2安打と分がある。

 V逸したとはいえ、3年連続の日本一の望みはある。「負けてはいけないということはレギュラーシーズンも同じ。その中で、精いっぱい頑張ります」。勝負の時を変わらない心で待つ。 (鎌田真一郎)

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