福岡8年ぶりV 代表ばり鉄壁守備 茨城国体ラグビー少年男子

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」は3日、水戸市立サッカー・ラグビー場でラグビー少年男子の決勝があり、東福岡高を中心とした選抜チームの福岡が佐賀工高単独の佐賀に52-12で快勝し、2008~11年に4連覇して以来、8年ぶり6度目の優勝を果たした。福岡は安定した守備でリズムをつくり、WTB松岡大河(東福岡高3年)が4トライを挙げるなど多彩な攻撃で相手を翻弄(ほんろう)した。

 日本代表が掲げる「ワンチーム」の精神は次代を担うラガーマンにも受け継がれている。ラグビー少年男子決勝で6校の選手が集まった福岡が佐賀を寄せ付けず、8年ぶりの頂点に立った。平本健監督は「1試合ごとに立てたプランを遂行し、規律よく戦えた」とうなずいた。

 日本が劇的勝利を収めた9月28日のアイルランド戦を宿舎で観戦。各部屋4、5人ずつで見ていたが、廊下に声が響き渡るほど興奮し、盛り上がった。逆転トライを決めたWTB福岡堅樹(パナソニック)がジュニア時代に所属した玄海ジュニアラグビークラブと福岡高の後輩にあたるロック谷山隼大(3年)は「自分も見ている人を元気にさせる選手に」と発奮。福岡と同じ左WTBで、この日4トライの松岡も「不可能はないと勇気をもらった」と刺激を受けた。

 今大会に生かしたのが、日本の防御。格上に激しくぶつかる姿を見て「自分たちもこれをやれば勝てる」と確認し合った。今大会3試合で許したトライは4本だ。決勝は集散の速さ、接点の強さで圧倒。相手が得意とするモール攻撃に持ち込ませなかった。フランカー永嶋仁主将(東福岡高3年)は「ディフェンスで勝つことができた」と胸を張る。チームの一体感を高めるために、グラウンド外でのコミュニケーションも重視。試合や練習の合間に、食事に出かけるなど選手同士で話し込んだ。

 国体を終え、チームは解散。今後はそれぞれの高校に戻って冬の花園を目指し、火花を散らす。「守備はもっと質を上げないと」。東福岡高でも主将を務める永嶋はそう意気込む。全国高校大会予選の福岡県大会を19連覇中の同校に挑む谷山は「真っ正面からぶつかりたい」と、気合を入れ直した。 (伊藤瀬里加)

■佐賀「隣県対決」完敗

 「隣県対決」に敗れた佐賀の枝吉監督は「スコアの通りです。相手が強い」と完敗を認めた。福岡の規律の取れた守備と多彩な個人技に対して後手に回り、「接点であれだけバチバチ当てられて、歯を食いしばっていかないと勝負にならない。メンタリティーで優位に立てていない」と唇をかんだ。それでも、伝統のFW陣を中心に今大会は3勝。この経験を生かし、冬の花園でも上位を目指す。

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