Wフェラーリが選んだ別々の道 福岡と松島が駆けたラグビー人生

西日本スポーツ 大窪 正一

 ◆ラグビーワールドカップ(W杯)1次リーグA組 日本‐サモア(5日・豊田スタジアム)

 アクセル全開だ-。サモア戦に向けたメンバー23人が発表された。アイルランド戦で逆転トライを決めた福岡高出身のWTB福岡堅樹(27)はリザーブ入り。再び切り札役を担う。ロシアとの開幕戦で3トライのWTB松島幸太朗(26)は3試合続けての先発。今大会初の「トライ競演」で開幕3連勝を狙う。

 W杯開幕直前に右ふくらはぎを痛めてロシア戦を欠場した福岡はアイルランド戦で後半途中出場。逆転トライや終了間際の独走などで存在感を示した。松島はロシア戦で日本代表史上初の1試合3トライ。ジョセフHC(49)を「フェラーリのようだ」と喜ばせた。

 ともに前回W杯を経験するなど代表に欠かせない存在だが、高校卒業後の歩みは対照的だ。福岡は医師を目指して1年浪人。医学部受験を先延ばして、筑波大で競技復帰した。一方、松島は神奈川・桐蔭学園高3年時に全国大会で東福岡高と両校優勝。ラグビーの世界で生きることを決め、複数の大学の誘いを断って南アフリカへ渡った。2年間プロチームの下部組織でプレー。帰国後サントリーに入った。

 今回の代表31人中、2人の同学年は流らを含め5人もいる「黄金世代」。松島は「僕の中でフェラーリは福岡堅樹」とスピードを認め、福岡は「(松島)幸太朗は実績もあるし、決定力がある」と勝負強さを認める。日本の誇るダブル「フェラーリ」がトライ量産で8強へ王手をかける。 (大窪正一)

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