「ボートレーサー養成所」第127期52人が入所式

西日本スポーツ

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誓いの言葉を述べる入所生代表の松本怜

入所式に出席した森田昭彦(右)と梨湖 ガッツポーズする堀本裕也(左)と翔太

 「ボートレーサー養成所」(福岡県柳川市)で4日、第127期入所式が行われ、志願者796人の中から15倍の狭き門をくぐり抜けた52人(女子20人)が、晴れの日を迎えた。

 式では日本モーターボート競走会の潮田政明会長が「公営競技に携わる者として、公正さと一般社会人として恥じない人格を形成して、ボートレーサー養成所の基本理念である礼と節を身につけてもらいたい」と訓示。入所生代表の松本怜(まつもと・れい)=25、福岡出身=は「ボートレーサー養成所に入所した誇りを胸に、礼と節を重んじ、日々努力することを誓います」と決意を述べた。

■森田昭彦の娘・梨湖「トップレーサーになる」

 19歳の森田梨湖(もりた・りこ)=福岡出身=は、4度目のチャレンジで合格した。父は長らく福岡支部の支部長を務めた森田昭彦だ。

 娘としてレーサーの父の背中を見て、「気付いた時には選手を志していた」という。レーサーになるとハッキリ自分の志を認識してからは、幼少の頃から励んできた空手で減量とトレーニングを両立。長く厳しい訓練に耐えうるだけの準備を整えてきた。

 ただ、昭彦は同じ道を進みたいという娘の気持ちをうれしく感じながらも、レーサーとしての厳しさを知るからこそ複雑だとも。「そんなに甘い世界ではないからね。まずはレーサーになること。アドバイスはそれから」

 目標は今年のプレミアムG1レディースチャンピオンを制して、大きく羽ばたいた大山千広。「みんなから応援されるトップレーサーになる」というのは同郷の先輩に通ずる。女子の強豪があまた存在する福岡支部に、新たなシンデレラが誕生する日も近い。

■堀本裕也の息子・翔太「いつか必ず父超える」

 18歳で養成所の門を叩いた堀本翔太(ほりもと・しょうた)の父は、愛知支部の強豪としてならす裕也。今となってはベテランの谷川里江や仲口博崇、若手なら凌太朗、裕平の吉田兄弟と数多くの二世レーサーが活躍する愛知支部にまた一人英傑が加わろうとしている。

 家で見せる優しい父とは違う、水面で見せるレーサーとしての父の姿に心底憧れた。「父のレースを見て鳥肌が立った。何てかっこいいんだと」。高校を卒業するという父との約束を守り、卒業後に一発で合格。「一回で受かると誓いを立てて、進学や就職は一切考えなかった」。全ての退路を断ち一心不乱に進むと決めた一本道。それほどまでに思いは強い。

 父・裕也も愛息とともにレースできる日を心待ちにしている。だからこそ、自分以上にスターになってほしいと願う。「ギリギリで卒業するようではダメ。高いレベルで出てきて、いきなり活躍できるぐらいじゃないと、今の時代はやっていけない」。もちろん、翔太も父の思いを理解している。「ここから努力して、いつか必ず父を超えます」。1年後、たくましく成長して、“堀本翔太”の名前をとどろかしてみせる。

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