ソフトバンク4番柳田でCS初戦、高打率に高出塁率

西日本スポーツ 山田 孝人

打撃練習で汗を流す柳田(撮影・佐藤桂一) 拡大

打撃練習で汗を流す柳田(撮影・佐藤桂一)

練習中、明るい表情を見せる柳田 柳田の今季打順別打撃成績(先発出場のみ) 柳田の4試合連続4番での打席結果

 福岡ソフトバンクの柳田悠岐外野手(30)が4日、クライマックスシリーズ(CS)を突破して、1990~92年の西武以来となる3年連続日本一を勝ち取ることを誓った。調子も上向きだったレギュラーシーズンの最終盤と同様に4番に座ることが濃厚な主砲。打線の中心を務めるグラシアルとデスパイネのキューバコンビも「4番柳田」のオーダーでは2本塁打ずつをマーク。“相乗効果”も期待できる強力な中軸が打棒を爆発させて、まずはファイナルへの道を切り開く。

■「ベストの準備した」

 控えめな言葉に雪辱に向けた決意をにじませた。左膝裏の肉離れで約4カ月にもわたる長期離脱を余儀なくされ、結果的にチームも2年ぶりのリーグVを逃した。それだけに3年連続日本一への思いは誰よりも強い。工藤監督とともに前日会見にも臨んだ柳田は「今できるベストの準備をした。あとはもうガムシャラに試合に挑むだけです。最後は気持ちが大事」と集中力を高めた。

 楽天は今季の対戦成績も13勝12敗のほぼ五分の相手だ。初戦の先発はエースの則本昂で美馬、岸と好投手が続く。それだけに「対戦する投手は本当にレベルが高く球が強い印象。(相手として)まあ、嫌ですね」とこぼした。会見後に「本当に思ったことを言っただけ」と明かしたように警戒心を高めている。

 難敵打破へ、工藤監督は「先制点が何よりも大事」とした。過去12度のパ・リーグのCSファーストステージ(S)は初戦の勝利チームが11度ファイナルSに駒を進めている。それだけに大きな白星に向けては打線の奮起が必須で、重要な役割を担うのが柳田だ。レギュラーシーズンの最終盤は4試合連続で4番を務め、猛打賞1度を含む3度の1試合複数安打をマーク。苦しんだ打撃面で上昇の気配を示した。

 そのうち3試合ではいずれも3番にグラシアル、5番にデスパイネが座った。右打者の両助っ人が連続して並ぶ打順に比べて、左打者の柳田を挟んだ形の場合は一層配球にも神経をとがらせることになる。現に3戦で2人は2本ずつ本塁打を放っているだけに立花打撃コーチも「柳田が二人の間に入った方が相手も嫌だと思う」と分析した。

 また、レギュラーシーズンで打率3割1分9厘のグラシアルに初回に必ず打席が回る。柳田は苦しみながらも今季6度入った4番では打率4割7分4厘で高い出塁率も誇る。走者を置いた形でデスパイネを迎えられる可能性がより高くなるだけに、工藤監督も「彼らが中心となることは間違いない」と言い切った。キーマン柳田を中心に、工藤ホークスが晩秋の栄冠を目指す。 (山田孝人)

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