ソフトバンク千賀4被弾 エース対決、打ち砕かれた PO&CSワーストタイ

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

7回2死、楽天・茂木(5)に左中間ソロを浴びた千賀(撮影・軸丸雅訓) 拡大

7回2死、楽天・茂木(5)に左中間ソロを浴びた千賀(撮影・軸丸雅訓)

5回2死、楽天・浅村(奥)に同点ソロを浴びた千賀(撮影・式町要) 3回無死、楽天・オコエに左越えソロを浴びた千賀(撮影・軸丸雅訓) 1回2死、楽天・浅村に先制ソロを浴びた千賀(撮影・軸丸雅訓) 千賀のCS登板成績

 ◆パ・リーグCSファーストステージ第1戦 ソフトバンク3―5楽天(5日・ヤフオクドーム)

 ホークスファンで埋まったスタンドでは、ラッキーセブンへの期待が吹き込まれた無数の風船が揺れていた。3-3の7回2死。千賀が2ボール2ストライクと追い込んでから投じた茂木への5球目は、外角高めの152キロ直球。かち上げられた打球は左中間テラス席に消えた。着弾を確認したエースは両手を膝についてうなだれ、ファンの期待感は一気にしぼんだ。

 「3点取ってもらったのに、それを吐き出してしまったことがすべて」。悔やんでも、悔やみきれない。7回まで125球を投げ4失点。そのすべてが、ソロ本塁打によるものだった。レギュラーシーズンでも無かった1試合4被本塁打。現行のプレーオフ、CSでは、2004年の第2ステージ第3戦で当時ダイエーの斉藤和巳が西武打線に4本塁打を浴びて以来のワーストタイ記録だ。レギュラーシーズンでリーグで2番目に多い19本塁打を浴び、「シーズン中からちょっとボールが高い」と工藤監督が抱いていた懸念も払拭(ふっしょく)できなかった。

 浅村に1回と5回に浴びた2本と決勝弾は、いずれも2死走者なしで、追い込んだ後の被本塁打。中10日の登板だったが倉野投手コーチは「ボールが少しばらついていて、調子はあまり良くはない」と感じ、千賀も「(球種が)全部、使えなかった」と投球の組み立てなどに苦しんでいた。

 茂木に一発を浴びた後、浅村から奪った7個目の三振で、CS通算50奪三振とし歴代トップに躍り出たが、記録よりも欲していたものは勝利だった。

 楽天に再度、苦杯をなめさせられた形だ。シーズン最終登板となった9月24日。敵地仙台でウィーラーに逆転2ランを浴び8敗目。同日、西武が勝利しV逸が決まった。その悔しさを胸に、尊敬する則本昂とのエース対決。高いモチベーションの中でリベンジを果たすつもりが、またも打ち砕かれた。

 超短期決戦における初戦の意味合いを理解するからこそ、歯がゆさばかりが募る。「明日、明後日チームが勝つように願いながら見ることしかできない。しっかり、応援しようと思う」。ファーストS突破の望みはチームメートに託す。 (鎌田真一郎)

 ◆倉野投手コーチ(4本塁打を浴びた千賀について)「メカニックが狂ってしまっていた。(直球が)球速よりも弱かった。(本塁打を)打たれた球は全部高い。悪いときの千賀の課題」

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