最強CS男 内川奇跡任せた!! 初戦黒星…突破率8%

西日本スポーツ 倉成 孝史

2回1死一塁、左越え2ランを放つ内川(撮影・軸丸雅訓) 拡大

2回1死一塁、左越え2ランを放つ内川(撮影・軸丸雅訓)

パ・リーグCSのMVP 内川のCS年度別打撃成績 5日…ヤフオクドーム第1戦(楽天1勝)

 ◆パ・リーグCSファーストステージ第1戦 ソフトバンク3―5楽天(5日・ヤフオクドーム)

 クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)で、3年連続日本一を目指す工藤ホークスが黒星発進した。エース千賀が4本のソロを浴び、楽天に逆転負け。後がない第2戦で頼りになるのは、CSで史上最多のMVP3度を誇る内川聖一内野手(37)だ。2回の2ランでCS最多タイの通算9本塁打とし、通算の安打数と打点は最多。パ・リーグのファーストSで初戦を落としたチームは過去12度で11度敗退しているが、史上最強の「CS男」が2年前の楽天とのファイナルSと同様に「負のデータ」をはね返す。

■一時勝ち越し2ラン

 ベンチの工藤監督が表情をゆがめた。超短期決戦の初戦で喫した痛い黒星。好機であと1本が出ず、2点を追う9回は楽天の守護神松井の前に三者凡退に終わった。「1戦目と変わらず、みんなで集中してやっていきます」。後がない立場での第2戦を見据えた。

 パ・リーグのCSファーストSは過去12度中11度も初戦を制した球団が突破している。その「突破率」は実に92%。逆に初戦を落としたチームは同8%。超短期決戦で極めて厳しい状況に立たされたことは事実だが、終わったことを振り返っている場合ではない。

 「データはデータでここから。終わったわけではない。相手も勝つことに必死になるでしょうし、うちもより、明日をまず取ってというところ」。就任から昨季までの4シーズンで日本一3度の工藤監督は強調した。そして、チームには最強の「CS男」がいる。

 同点の2回1死一塁。背番号1の快音に本拠地が沸いた。則本昂の内寄りのフォークを左翼テラス席に運んだのは、37歳の内川だった。一時勝ち越しの2ランは、西武中村と並ぶCS最多の通算9本塁打。ともに通算最多だった安打数は48、打点は28に伸ばした。

 「結果は勝ち負けだけなので。負けちゃえば…」。9回は空振り三振に倒れた内川だが、2年前に同じく初戦を落とした楽天とのCSファイナルSで「奇跡」を起こしている。ファイナルSを黒星発進したパ・リーグのチームでは初めて日本シリーズに進んだのだ。

 初戦からCS記録となる4試合連続アーチ。いきなり連敗を喫したチームを盛り上げ、第3戦では勝利に導いた。第4戦で逆王手をかけると、第5戦でも先制犠飛でCS史上初の5試合連続打点をマーク。MVPに輝き、そのままチームを日本一へと導いた。

 2年前は「0%」の歴史を塗り替えた百戦錬磨のベテランが、今回は必ず「8%」をはね返す。きょう6日の第2戦から1勝1分け以上なら、西武の待つファイナルSへ進める。「それ以外に方法はない」。CS最多のMVP3度を誇るヒットマンが、3年連続日本一への夢をつなげる。 (倉成孝史)

 ◆初戦○ならパは突破率92% CSファーストSは3戦2勝制の超短期決戦。パ・リーグは過去12度で初戦に勝ったチームが11度ファイナルSに進出しており、ファーストSの「突破率」は92%に達する。セ・リーグは過去12度中10度の同83%で、両リーグともに初戦を制したチームが圧倒的に有利となっている。

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