救世主ソフトバンク石川「ももクロ」オリジナル登場曲初披露

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

5回から3番手で登板し2イニングを無失点に抑えた石川(撮影・大月崇綱) 拡大

5回から3番手で登板し2イニングを無失点に抑えた石川(撮影・大月崇綱)

お立ち台でポーズを決める石川(左)と福田

 ◆パ・リーグCSファーストステージ第2戦 ソフトバンク6-4楽天(6日・ヤフオクドーム)

 石川が仕事をした。6回1死。CS2戦3発中の浅村との対戦。バッテリーを組む甲斐から「柊太さんの球を投げれば大丈夫」と背中を押され、初球、ど真ん中に148キロを投げ込んだ。直球2球で追い込み、最後はパワーカーブで空振り三振。「うまくいきすぎ。でも、自分のスタイルが出せた」。3人で料理した6回は今CSで計15イニング目にしてチーム初の三者凡退になった。

■3番手2回0封

 右肘痛から復活した右腕が、ヤフオクドームのマウンドに上がったのは、昨年10月15日の日本ハムとのCSファーストS第3戦以来、356日ぶり。1点リードの5回からの2イニングを1四球で安打を許さず無失点に抑え、苦しんだ1年の鬱憤(うっぷん)を晴らした。

 昨季の日本シリーズで右肘を痛め、今年1月に右太ももを肉離れ。その後も、右肘痛を再発し、実戦登板が近づいては後退する日々が繰り返された。

■原動力は「妄想」

 「いつ投げられるだろうとか、予想はしていなかった。予想には何度も裏切られたから」

 それでも、来る時に向けた心構えはできていた。レギュラーシーズン2試合の登板ながら、負ければシーズンが終わる一戦での登板にも動じることがなかった理由を「妄想じゃないかな」と明かす。移動時間や、寝る前など、ふとしたときに1軍の舞台で投げる姿をイメージし続けていた。

 「マウンドに上がってから打者との距離感とか、スタンドの雰囲気とか。それも去年、おととしの経験が大きいですね」。育成からはい上がりブレークした2017年はCSと日本シリーズで計4勝を挙げると、18年は先発と救援でフル回転。シーズンで13勝すると、CSではファイナルS突破を決める勝ち星を挙げた。

 重ねた「妄想」になかったのは新たな登場曲だけだ。「石川 仕事しろ!」のフレーズから始まるオリジナル曲を、ようやく本拠で流すことができた。ファンを公言する「ももいろクローバーZ」の佐々木彩夏が作詞。6月に完成していたが、満を持しての初披露になった。「早く流したかった」。強烈なエールに奮い立たされた右腕が大仕事でチームを窮地から救った。 (鎌田真一郎)

   ◇    ◇

 倉野投手コーチ(石川について)「球のキレがよかった。あのキレなら浅村、ブラッシュを抑えられると思った。石川が100パーセントに近い形なら、かなりの戦力になることは分かっている」

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