勢い不動にしたエース/藤原満氏の目

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西日本スポーツ評論家の藤原満氏 拡大

西日本スポーツ評論家の藤原満氏

 ◆パ・リーグCSファイナルステージ第3戦 西武0-7ソフトバンク(11日・メットライフドーム)

 ホークスが理想的な形で王手をかけた。楽天とのファーストステージ初戦で勝利に導けなかった千賀が自身への雪辱を果たし、チームの勢いを揺るぎないものにした。フル回転状態の救援陣を休ませた8回無失点の結果もさることながら、内容が素晴らしかった。

 4回までに5点のリードを奪ったとはいえ、どこで火が付くか分からない西武打線相手に安心はできない。実際、ホークスは5回無死二、三塁の好機を逸し、6回は送りバントのミスも出た。ベンチが円陣を組んだのも嫌な流れを感じ取っていたからで、だからこそ中盤あたりからギアを上げた千賀の投球が際立った。

 楽天戦では2死後、しかもカウント優位の状況から手痛い一発を食らった。同じ失敗を繰り返さなかったこの日は、4回から8回までの5イニングのうち4イニングで3アウト目を空振りの三振で奪った。真っすぐ、カットボールともに制球を間違わず、狙って三振を取りにいった。西武に付け込む隙を与えなかった。

 千賀の投球がそうだったように、野手陣の動きにも迷いがない。2回は右前へのポテンヒットで一走の松田宣が判断良く三塁を奪った。畳み掛ける攻撃は一発長打だけではない。ワンプレーへの集中力を研ぎ澄ませた36歳の積極走塁も今のホークスを表している。 (西日本スポーツ評論家)

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