ソフトバンク・バンデンハーク 先発を前に「ちょうど1年前だね」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

笑顔でウオームアップするバンデンハーク(撮影・軸丸雅訓) 拡大

笑顔でウオームアップするバンデンハーク(撮影・軸丸雅訓)

マウンドに上がり、力強い球を投げ込むバンデンハーク バンデンハークのCS登板成績

 CS無敗男で決着だ!! 福岡ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(34)が12日、「スイープ」での日本シリーズ進出を誓った。13日の西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)第4戦に先発。来日5年目の右腕はCS通算6試合で4勝無敗。6日の楽天とのファーストS第2戦は4回途中4失点で勝敗はつかなかったが、チームはこの試合からCSで5連勝中。強運も武器にして、頂上決戦への切符を手に入れる。

■CS通算6戦4勝

 屋根をたたく雨も味方につけた。試合が中止・順延になった12日。今季レギュラーシーズンで登板がなかったメットライフドームで、バンデンハークは気持ちを高めた。「このまま決めたい? もちろん。勢いがあると思うからね」。CS無敗右腕は意気込んだ。

 第3戦があった11日にブルペンで投球練習を行ったが、この日は実際のマウンドを確認。立った状態の捕手に10球程度を投げた。練習で敵地のマウンドを使えるのは極めて異例。台風19号の“影響”で、マウンドの傾斜や硬さなどを改めて確かめられた格好だ。

 「ちょうど1年前だね」と振り返るように、昨年のCSファイナルS第1戦では6回4失点で勝利投手になった。今季は腰痛や右肘痛に苦しみ、西武との対戦も1年ぶり。リーグ覇者の誇る超強力打線が目を覚まさないうちに、一気に勝負を決めるつもりだ。

 来日5年目の右腕はCS通算6試合で4勝無敗。今CSは6日の楽天とのファーストS第2戦に先発し、3回2/3を6安打4失点で降板。5四球と制球にも苦しんだが、チームは勝利。バンデンハークの強運が乗り移ったのか、チームはここからCSで5連勝中だ。

 西武とのファイナルSは中4日で第3戦に回るプランもあったが、第1戦の勝利と台風接近による順延によって、中6日登板となった。調整の難しさはあったが、その一方で体力回復には十分な時間を得られた。バンデンハークも「問題ないよ」と強調した。

■1年ぶりの西武戦

 練習中には、チームスタッフに台風19号の情報を尋ねる一幕もあった。先月の台風15号で大きな被害を受けた千葉県に、高橋礼の実家があることを知ると「本当に? バンデンハークが家族が無事かどうかを心配していたと伝えておいてくれ」と気遣いを見せた。

 「フロリダ(米大リーグのマーリンズ)時代にもハリケーンで試合が中止になったことがあった」。倉野投手コーチも「メンタル面で浮き沈みがなく、いつでも変わらない。だから大舞台でも本来の力を発揮できる」と分析する。緊急事態でも動じることはない背番号44が、2年連続の下克上日本一への道を切り開く。 (鎌田真一郎)

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