多国籍チームまとめた天性のリーダーSH流 恩師との交換日記では後悔

西日本スポーツ 大窪 正一

 ◆ラグビーワールドカップ(W杯)1次リーグA組 日本28-21スコットランド(13日・日産スタジアム)

 166センチの小さな体に詰め込んだ大きな「夢」だった。熊本・荒尾高(現岱志高)出身のSH流大(27)は抜群の統率力で、大一番に臨んだチームをまとめた。「リーダーになりたいと思ったことはない」と照れるが、中学から高校、大学、社会人と全てで主将。若手主体の日本代表で臨んだ2年前のアジア選手権では代表初出場でキャプテンを任され、昨季のスーパーラグビーの日本チーム、サンウルブズでは共同主将も経験した。「僕のラグビー人生の基盤は高校時代」。恩師の徳井清明監督(52)との出会いが天性のリーダー資質を磨いた。

 福岡県久留米市出身。小学3年から「りんどうヤングラガーズ」でラグビーを始めた。強豪の東福岡高進学を考えていたが、人間としての成長も重視する徳井監督から熱心に誘われて進路を変更した。

 ただ、初心者や熱心でない部員もいた。入学当初は徳井監督との交換日記で後悔をにじませた。徳井監督から「言うべきことは伝えてその分、それなりの行動を」と日記で助言を受けて実践。朝練に向け、朝5時半の電車に乗って部室に一番乗りし、練習では誰より声を張り上げた。

 海外出身選手が半数近くを占める多国籍チームの代表でもぶれない。リーダーグループの一人として、リーチ・マイケル主将(31)の負担を減らそうとグラウンド内外で行動した。

 肌の色も言葉も異なる多様な代表が心一つに高め合う。その結束が勝負どころでチームに「あうん」の呼吸を生んだ。グローバルとローカルを合わせた「グローカル」をテーマに掲げる日本代表。流のリーダーシップとともに新たなステージへと向かう。(大窪正一)

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