ソフトバンク1位に東邦・石川急浮上 課題の内野補強見据え

西日本スポーツ

 「高校通算55発男」急浮上! 福岡ソフトバンクが、17日のドラフト会議で東邦高(愛知)の石川昂弥内野手(18)を1位指名する可能性が出てきた。球団はここまで今年の超目玉、大船渡高(岩手)の佐々木朗希投手(17)を最上位候補の一人として超密着マークしてきた。ただ、チームの最大の補強ポイントは主力の高齢化が進む野手。ここ2年は、いの一番の指名は野手で、抽選で外した後に投手を1位指名してきた経緯がある。今ドラフトは3投手に指名が重複するとみられていた中、16日には中日が石川の1位指名を公表。ソフトバンクは他球団の動向も注視し、当日に1位指名を決定する。

 「令和の怪物」佐々木に何球団の指名が競合するかに大注目が集まる今ドラフト。ソフトバンクも最速163キロを誇る右腕の才能を最大級評価し、ここまで12球団トップとも言える超密着マークを続けてきた。球団はここ2年、ドラフト前日の編成会議直後に1位指名選手を公表。今年はこれまで以上に動向に熱い視線が注がれたが、会議を終えて出てきた王会長は報道陣の取材に応じ、「公表してもいいけど、しない。面白くないだろ? しちゃったら」と公表を避けた。

 球団は4月の高校日本代表候補研修合宿に12球団で唯一、全スカウトを派遣した。7月の岩手大会3回戦は三笠ゼネラルマネジャー(GM)が異例の視察。U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)にも全スカウトを開催地の韓国に派遣するなど佐々木の密着マークを継続してきた。今月10日には大船渡高を訪れて佐々木と面談。福山チーフスカウトは「私の20年のスカウト人生の中で彼ほど素材感のすごい選手はいない」と改めて最大級の評価を口にした。

 だが、今年は前日の公表を避けた。佐々木の1位指名を基本線にしている一方、多数の球団による抽選を外すリスクと、チームが近年抱える大きな課題を考慮し、高校生野手を1位指名する可能性も出てきた。高校通算55発を誇る東邦高・石川だ。ホークス全スカウトが視察したU18W杯では全試合で4番を任された内野手。高校ナンバーワンの呼び声高いスラッガーは、将来を見据えた補強ポイントに最もはまる選手と言える。

 3年連続日本シリーズへ進出したチームは、特に内野陣の高齢化が進んでいる。球団はそこを鑑みて、ドラフトで一昨年は清宮(日本ハム)、昨年は小園(広島)と高校生野手を1位指名。結果は競合による抽選に外れて投手を指名した経緯もあり、将来性豊かな野手はのどから手が出るほど欲しいことも実情だ。

 今ドラフトは、ここまで佐々木を筆頭に、奥川(石川・星稜高)森下(明大)の3投手に指名が集中するとみられてきたが、16日には中日が石川の1位指名を公表するなど、各球団の駆け引きも激化してきた。

 王会長は「最後の最後まで分かんない方がいいだろ? みんなドキドキしながら。自分たちで推理って言うか、ファンの人がこうかな、ああかなってね」と笑顔で含みをもたせた。会議が始まる直前まで、他球団の動向も注視しながら、今年の1位指名を決定する。

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 ◆ここ2年は野手指名から ここ2年の最初の指名は野手。2018年は小園海斗内野手(兵庫・報徳学園高-広島)を指名し、4球団競合の抽選を外すと、次の辰己涼介外野手(立命大-楽天)でも4球団の抽選に敗れ、甲斐野央投手(東洋大)を単独指名した。17年はこの年の最注目、清宮幸太郎内野手(東京・早実高-日本ハム)を指名。7球団の競合で外し、安田尚憲内野手(大阪・履正社高-ロッテ)も3球団競合で外し、続く馬場皐輔投手(仙台大-阪神)でも2球団の抽選に敗れて3連敗となったが、隠し玉の吉住晴斗投手(山形・鶴岡東高)を指名した。16年は5球団競合の田中正義投手(創価大)を引き当て、15年は3球団が指名した高橋純平投手(県岐阜商高)の交渉権を獲得した。

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