福岡第一、4番捕手躍動で快勝 阪神・梅野からのメッセージに発奮

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆高校野球秋季九州大会1回戦 福岡第一8―1八重山農林【7回コールド】(20日・佐賀ブルースタジアム)

 高校野球の秋季九州大会(第145回九州大会)は20日、佐賀市立野球場などで1回戦4試合が行われ、30季ぶりに出場した福岡第一が八重山農林(沖縄)に8-1の7回コールドで快勝した。4番捕手の岸本暖(2年)が初回の先制打など3安打2打点の活躍で打線を引っ張った。大分商は58年ぶりに出場した大崎(長崎)との延長10回の接戦を4-3で制した。

 鹿児島城西は佐賀学園を7-0の7回コールドで破り、城北(熊本)は今夏の甲子園に出場した富島(宮崎)に8-7でサヨナラ勝ちした。21日の準々決勝は宮崎日大-創成館(長崎)、明豊(大分)-沖縄尚学、鹿児島城西-城北、大分商-福岡第一のカードとなった。

■4番岸本3安打躍動

 11安打でコツコツと得点を積み重ねた福岡第一が、優勝した1992年春以来の九州大会での勝利を挙げた。11安打中10本が単打。打線を引っ張ったのが4番岸本だ。初回1死一、二塁で右前に先制打を運ぶと、2回は左前適時打、6回も追加点につながる安打を放ち、3安打2打点と活躍。「守りも攻撃も彼が中心。打つとチームが乗る」と、平松正宏監督は打線の軸も務める扇の要に強い信頼を寄せている。

 岸本の通算本塁打は11本。今秋の福岡大会で3本塁打を放ったスラッガーだが、今回は大きい当たりは狙わずコツコツ単打を狙った。「無理に引っ張らずコンパクトに振った。チームの持ち味は単打でつなぐことなので、それができてよかった」とチーム打撃に徹して勝利に導いた。

 9歳上の兄・優さんに憧れ、小学生の頃から捕手ひと筋。兄は山口・柳井学園の正捕手だった。「ドラフト候補にもなったんです」。中国大会初戦で敗れた優さんは「俺を超えろ」と言ってくれた。優さんは阪神・梅野とも親交があり、岸本は兄を通じて「勝って少しでも甲子園に近づけ」とメッセージをもらった。「勝ったよって言えます」とみんなの励ましに応えて笑みを浮かべた。

 遠投120メートルで二塁送球は1・8秒台とプロ並みの強肩。準々決勝の大分商戦でも攻守でチームを引っ張る意気込みだ。「活躍して、最後はプロに行きたい」という夢をかなえるため、準優勝だった88年夏以来の甲子園を狙う。 (前田泰子)

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