ソフトバンク松田宣、決勝3ラン 「最高な当たり」 今ポストシーズン初「熱男」

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆SMBC日本シリーズ2019第2戦 ソフトバンク6-3巨人(20日・ヤフオクドーム)

 重苦しいムードをベテランが一振りで一変させた。高橋礼とメルセデス両投手による、緊迫した投手戦が繰り広げられた第2戦。0-0で迎えた7回無死一、三塁だ。松田宣がこの回から2番手で登板した大竹の3球目を捉えた。内角の変化球を豪快に振り抜いた打球は一直線にバックスクリーンへ。日本シリーズでは自身2年ぶり、通算3発目はV3ランだ。

 「打った瞬間にいくと思った。最高の舞台、最高の場面、最高な展開の中で、最高な当たりを打てた」

 5回2死まで完全投球を許したメルセデスを巨人側が大竹にスイッチした直後に、一気に流れを引き寄せる大きな一打。バットを持って雄たけびを上げ、今ポストシーズン初の「熱男~」も繰り出した。

 ムードメーカーらしい“オチ”もつけた。柳田、福田の本塁打で3点を追加した8回。左翼への飛球で3ランと同じく、雰囲気ありげにバットを投げた。ところが打球は失速。フェンスまで距離のある左飛に終わり、ベンチで総ツッコミ。「あんなにセンターに飛ばなくてよかったので(飛距離が)レフトフライにつながれば、2本打てたなと。『テラスの申し子』的にはいったと思ったが、情けないですね」と頭をかいた。

 いつも明るく周囲を笑わせているが、近年のポストシーズンでは屈辱も味わってきた。昨季はCSと日本シリーズでスタメン落ち。今季も楽天とのCSファーストSで外れた。「必死です。この何年か思うような結果が出ずに代えられることも多いので」。西武とのファイナルS時には2日続けて、球場に隣接する室内練習場で早出特打に励んだ。ただ黙々と連日40分間ずつ。無心でバットを振り込み、復調へのきっかけをつかもうとした。

 打撃フォームを微修正することも多いがコーチでも先輩でも、後輩でもスタッフでも、誰にでも意見を聞く。ひたすら進化していくことだけを考えてきた心と行動が、今季14年目で初めて2年連続の30発越えを記録した原動力でもある。

 巨人との注目される日本シリーズでお祭り男のテンションも上がりまくりだ。「東京ドームでもホークスらしい、元気ハツラツとした野球をしてきたい」と、まさかの巨人を想起させるコメントも披露。3年連続の日本一へ勢いは加速する一方だ。 (山田孝人)

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