高橋礼、巨人打線沈黙させた 7回1安打零封 ソフトバンク3発で連勝

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆SMBC日本シリーズ2019第2戦 ソフトバンク6-3巨人(20日・ヤフオクドーム)

 2年目のサブマリンが輝いた。高橋礼投手(23)が7回を被安打1、無失点で日本シリーズ初先発初勝利。5回までパーフェクトの快投だった。打線にも3本塁打が飛び出し、ホークスは連勝発進でシリーズ記録を更新する本拠地14連勝。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)第2戦からの8連勝は同一年のポストシーズン新記録だ。あす22日から舞台は東京ドームへ。19年前の「ON対決」の雪辱を一気に晴らす勢いだ。

■工藤監督も絶賛

 高橋礼は日本シリーズ初先発でも、いつも通りにテンポを上げた。シリーズ史上初のノーヒットノーランの期待も高まる中、7回2死一塁から岡本にスライダーをバットの先で拾われ、初の被安打となる左前打で一、三塁とピンチを広げられる。それでも「いつか打たれると思っていた」と動じなかった。第1戦で本塁打を放った阿部の内角に自慢の真っすぐを投げ込む。完璧に詰まらせて三ゴロ。力強く拳を握った。

 「緊張よりも楽しむことができた。相手のテンポも良くて、自分と(リズムが)合っていたのもある」

 巨人の先発はともに「スピードアップ賞」を受賞していたメルセデス。5回2死に相手左腕が安打を許すまで、両チームの打者計29人を完全投球とスピーディーな展開になった。高橋礼は5回終了までパーフェクト。無安打が続いても、日本シリーズ特有の長いイニング間を使い、走者が出た時を想定してセットでの投球練習を増やすなど冷静さを失わなかった。

 7回を被安打1、無失点の快投。工藤監督に「大記録をやるんじゃないか」と言わしめ、球団初のポストシーズン8連勝に導き、日本シリーズでのヤフオクドームでの連勝を14まで伸ばした。

■高橋由伸に憧れ

 千葉出身のサブマリンは中学まで投手と野手を兼任していた。中日ファンだった少年時代、東京ドームでプロ野球を観戦する時は三塁側へ。ドラゴンズに声援を送りながら、時の巨人のスターのとりこになった。同郷で同姓の高橋由伸。「やっぱり格好良かったんですよね」と華麗な一本足打法に目を奪われると、その思いが伝わったのか、父が買ってきたグラブも「由伸モデル」だった。

 今は投手としてファンを魅了するフォームを求める右腕に、日本シリーズ前、離島でアンダースローに挑戦している球児から手紙が届いた。「いつかは高橋礼投手のようになりたい。島から応援しています」。つづられたメッセージから、憧れられる存在になっている実感も湧き始めた。

 「大きな舞台で注目される中で、アンダースローはこういうものというものを見せられて良かった」

 史上初めて8強入りし、全国の注目を集めたラグビーワールドカップ(W杯)の日本代表戦が行われた中でも、タカのサブマリンは世間に十分なインパクトを与えた。 (鎌田真一郎)

 倉野投手コーチ(好投した高橋礼について)「大舞台でああいう投球ができるのが礼の力。大舞台でもメンタルが上下しない。その点はすごく評価している」

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 優勝確率75% 開幕2連勝した例は、引き分けから2連勝したものも含めて過去36度ある。そのうち27度はそのまま日本一となっており、優勝の確率は75%に上る。ホークスの開幕2連勝は南海時代も含めて過去5度。日本一を逃したのは2000年の「ON対決」だけだ。

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