ソフトバンク和田 16年前の再現だ 新人で胴上げ完投

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 福岡ソフトバンクの和田毅投手(38)が21日、16年ぶりの日本シリーズでの勝利を誓った。23日の日本シリーズ第4戦(東京ドーム)で先発予定の左腕は、プロ1年目だった2003年の第7戦で新人史上初の完投勝利を挙げて胴上げ投手になった。米大リーグに挑戦したこともあり、頂上決戦での白星はそれが最後。ポストシーズン8連勝中のチームの勢いに乗り、2年連続の下克上日本一を成就させる勝利をつかみにいく。

■新人時代に完投勝利

 「ON決戦」以来19年ぶりの巨人との日本シリーズは、ヤフオクドームで連勝発進した。その余韻が残る本拠で、和田は登板に向けて入念に調整。大一番に向け、改めて相手打線の警戒感を強めた。「千賀と(高橋)礼がしっかり上位を抑えたけど、最後の攻撃を見てもここぞの集中力はすごいと思う」。丸を2戦とも無安打に封じるなどキーマンを抑えているが、第2戦の9回に3点を奪った攻撃を目にし気を引き締めた。

 投打がかみ合うチームは楽天とのCSファーストS第2戦から、同一ポストシーズン最長の8連勝中。このまま勝ち続ければ第4戦が日本一が決まる“Xデー”になる可能性もある。

 「そうなれば最高。でも、2017年は3連勝した後に(連勝を)止めている。(3連勝で来れば)『次こそは』という思いです」

 DeNAとの日本シリーズだった2017年は、敵地横浜スタジアムでの第4戦で先発し、5回2失点で黒星を喫した。翌18年の春季キャンプで左肩に違和感を覚えると、およそ1年半のリハビリを強いられ、昨年の広島との日本シリーズは自宅のテレビで見届けることしかできなかった。

 「テレビで見るものではない。あの場で投げたいと、悔しい気持ちがあった」

 苦しんだ左肩痛からの復活星は、くしくも巨人戦で手にした。6月23日の東京ドームは勝利した方が交流戦優勝という状況でのマウンド。「いい緊張感の中で投げられた」と5回1失点で651日ぶりの白星を挙げた。

 12年から米大リーグに挑戦したこともあり、左腕の日本シリーズ勝利は意外にも16年前までさかのぼる。「ルーキーの時の7戦目ですね」。03年の阪神との頂上決戦では、勝った方が日本一という究極の状況で出番が回ってきたが、ソロ2発だけの9回2失点で完投勝利を収め、新人ながら胴上げ投手になった。

 日米通算135の白星を積み重ねた百戦錬磨の経験値は、正念場での大きな武器になることは間違いない。「とにかく、悔いのない投球をしたい」。登板の時を、静かに待つ。 (鎌田真一郎)

 ◆巨人戦は6勝3敗 和田は巨人との交流戦で11試合に登板し6勝3敗。交流戦がスタートした2005年の初対戦では7回1/3を2安打2失点で白星を挙げ、大リーグ挑戦前の10年から11年にかけて3連勝。復帰後の今季も勝って4連勝としている。

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