ソフトバンクは巨人投手に即対応 打順2巡目で変化/柴原洋氏の目

西日本スポーツ

 ◆SMBC日本シリーズ2019第3戦 巨人2-6ソフトバンク(22日・東京ドーム)

 工藤監督は自軍のブルペンに絶対の自信があるのだろう。中でも「第2先発」の役割を担える石川の存在が5回からの継投を可能にした。亀井のソロ2発にとどめた「第1先発」のバンデンハークの踏ん張りも大きく、石川とのセットで「6回2失点」と考えれば、プラン通りの戦いではなかったか。巨人打線は1試合で2人の先発投手と対戦した感覚だったに違いない。

 バンデンハークと石川に共通しているのは、ともに強力なカーブを持っていることだ。曲がりが大きい上にスピードもある。加えて石川のカーブは浮き上がってから曲がってくる。この「浮き上がり」が打者にすれば非常に邪魔。一瞬抜けたような感じがして、目線が上がってしまう。これが緩い球ならまだしも、速度があるからタイミングが取りづらい。「パワーカーブ」とはよく言ったものだ。

 亀井から始まった巨人の5回の攻撃を3人で終わらせたことで、ソフトバンクの流れは不動になった。流れという意味では、果たすべき役割に最善を尽くしている野手陣の高い集中力、対応力も流れをより良好なものにしている。巨人先発の新人左腕、高橋の低めを振らされていた1回り目と異なり、2回り目に入った3回から各打者がゾーンを上げていたように映った。低めを見極めて四球を選んだ川島、真ん中付近の甘い真っすぐを中前に運んだ今宮。この2人のチャンスメークがデスパイネの貴重なタイムリーを呼び込んだ。

 ここまでの3試合を見る限り、豊富な戦力を適材適所で有効活用している工藤監督の采配も含めてソフトバンクには隙がない。守りのほころびも目立つ巨人が渡り合うには厳しい印象だ。坂本勇と丸が眠ったままだと一気に勝負が決まりそうな形勢だ。 (西日本スポーツ評論家)

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