海で育ったソフトバンク森 「マグロ」は今年も日本一のマウンドにいた

西日本スポーツ

 ◆SMBC日本シリーズ2019第4戦 巨人3―4ソフトバンク(23日・東京ドーム)

 昨年に続き日本一の瞬間をマウンドで迎えた。「ああいう場面で投げさせてもらって感謝しかない」。歓喜の輪の中心でソフトバンクの守護神、森は球界で年に一人だけの名誉に酔いしれた。

 昨年は故障で離脱した師と仰ぐサファテの代役でクローザーを務め、広島で胴上げ投手となった。今年2月、久々に再会したサファテ投手に言われたのは「日本一の時のマウンドは、いつもと違うだろ」。今年は球団の日本人投手で初となる2年連続の30セーブを達成。日本シリーズも全4試合に登板し、最後のマウンドを守った。

 屈強な足腰は海の上で鍛えられた。父は漁師で幼少時はイカやイセエビ漁を手伝った。三菱自動車倉敷オーシャンズからドラフト2位で2014年に入団する際は、契約金で父に新たな漁船を贈った。

 1年目から6年連続で50試合以上に登板。「投げなくなったら死んでしまうマグロ」と自身を表現する。だが、初めて抑え役で開幕を迎えた今季は6月に右背部痛でプロ入り初めて故障で出場選手登録を抹消された。背中が内出血し、磁気共鳴画像装置(MRI)検査では不鮮明な画像でも筋肉の損傷がはっきり確認された。そんな状態でも「痛みはない。投げられる」と言って周囲を戸惑わせた。

 直球は140キロ台。速いわけではない。独特な軌道の直球とカットボールが武器だが、一番の持ち味はマウンド度胸。「怖いと思ったことはない。そこが一番だと思う」

 グラウンドの姿とは裏腹に飛行機が揺れると叫んでしまう意外な一面もある守護神は、9月に次女が誕生したばかりの3児の父でもある。(長浜幸治)

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