ソフトバンク東浜 希望の53球、右肘手術から5カ月

西日本スポーツ 長浜 幸治

 6月に右肘を手術した福岡ソフトバンクの東浜巨投手(29)が26日、秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の巨人戦(生目第二)に先発した。今季ラスト登板となる実戦復帰後2試合目のマウンドは3回2失点ながら、苦しんできた右肘の状態は良好。3年連続日本一を達成したチームの力になれなかった悔しさを来季晴らす準備はできた。

 巨人2軍主体の打線に3回で2点を奪われた。3本の二塁打を含む5安打された。それでも試合後の東浜は晴れやかな表情を浮かべていた。「内容は全然だったけど、球数を放っても体に問題がなかった。それが一番の収穫」。この日の最速は142キロ。右肘を気にせずに思い切り腕を振って投げられた53球こそが笑顔の源だった。

 6月に手術を受け、4カ月にわたりリハビリを続けてきたが、肘の状態は一進一退。「筑後(のファーム施設)に行きたくないって日もありましたよ」と振り返る。リーグ優勝を激しく争い、破竹の勢いでポストシーズンを勝ち続けたチームの戦いを、テレビで見ることしかできない日々に悔しさだけが募った。

 待ちに待った実戦復帰登板は19日のみやざきフェニックス・リーグDeNA戦だった。故郷沖縄で開催された5月21日の西武戦以来、約5カ月ぶりのマウンドで2回を1安打2奪三振の無失点と好投。小川2軍監督は「ステップを一段ずつ上がっていける状態になった」と目を細めた。26日の今季ラスト登板を終えた右腕も「意味のある2試合だった」とうなずいた。

 悔しさを晴らすため、“無休オフ”を過ごす。11月1日に宮崎で始まる秋季キャンプには参加する方針で、12月にも本格的なトレーニングを始める。年明けの自主トレの詳細は決まっていないが、2月の春季キャンプインまで体をいじめ続ける。「右肘のケアはやりながら、それ以外の部分はしっかり鍛える。(来年の)2月1日からアピールしなくちゃいけない立場。ゼロから、いやマイナスからのスタート。はい上がっていかないと」。2017年に16勝を挙げ最多勝に輝いた右腕は言い切った。

 来季こそリーグV奪回の軸となる。「日本一にはなったけど、リーグ優勝して日本一というのが本来の形。チームのみんなもそう思ってやっている」。そして続けた。「来年こそチームの輪の中心にいられるように覚悟を持ってやりたい」。つらいリハビリを乗り越えた右腕が復活を力強く誓った。 (長浜幸治)

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