世界陸上で銀相当の大記録 北口榛花がやり投げ日本記録更新

西日本スポーツ 末継 智章

 陸上の国内主要大会「日本グランプリシリーズ」の一つ、北九州カーニバルは最終日の27日、北九州市の本城陸上競技場で行われ、一般女子やり投げで今秋の世界選手権(ドーハ)に出場した北口榛花(日大)が66メートル00の日本新記録を出して優勝した。従来の記録は北口が5月に出した64メートル36。

 得意の追い風に乗って大記録をたたき出した。北口自身が5月の木南道孝記念(大阪)で出した日本記録を1メートル64センチを上回る66メートル00。今季世界ランク7位、今年の世界選手権だと銀メダルに相当する大記録に「(日本新が)出るとは思っていなかった。信じられない」と何度も跳びはねた。

 世界選手権では決勝進出のボーダーラインに6センチ届かず予選落ち。悔しさを抱いた一方で、決勝を見て「(トップレベルは)遠い世界ではない」と感じた。投げる際に踏み出す左足が左に開き、力が逃げてしまうのが悪い癖と痛感。この日の3投目でも「きれいに投げたのに距離が出なかった」と感じ、左足を右寄りに踏み出すと5投目に大記録が生まれた。

 小中学生のときはバドミントンをし、女子シングルスで2大会五輪出場を目指す山口茜(再春館製薬所)と対戦したこともある。何度もラケットを振った経験が、やり投げで腕の振りの速さにつながった。2月に単身でやり投げの本場チェコへ行き、助走が速くなるなど技術も筋力も進化した。「66メートルは五輪でメダルを狙える記録。でも、大きな大会で狙って出せる安定感をつけないと」。北九州でつけた自信を確信に変え、五輪での表彰台を狙う。(末継智章)

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