甲斐キャノン、侍での新兵器はセンサー「感度高める」  

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

■タカ6選手 侍ジャパン沖縄合宿合流

 “皆勤”侍、いざ世界一へ! 11月の国際大会「プレミア12」日本代表で福岡ソフトバンクの甲斐拓也捕手(26)が27日、「フィーリング」を駆使して世界の強豪を封じることを誓った。稲葉監督の就任以来、野手で唯一侍の全試合、大会に参加している“正捕手”。甲斐にとって今回は対戦国のエリア制限がない初の大会だ。日本シリーズでは対戦経験を踏まえた好リードが光った。東京五輪前最後の国際大会ではセンサーを敏感に張り巡らし、優勝で来夏に弾みをつける。

■“皆勤”の経験生かす

 3年連続日本一の美酒に酔いしれて、わずか4日後。歓喜の余韻も残る中、日の丸を背負うホークス勢6人は、26日まで宮崎で合宿をしていた侍ジャパン本隊と沖縄で合流するため福岡空港に集結した。甲斐は幾度となく「日本一、おめでとうございます」とファンから祝福を受けた。そのたびに笑顔で応えながらも「またスイッチを切り替える」と世界との戦いを見据える。つかの間の休養を経て、眼光に再び鋭さが戻った。

 使命感を感じないはずがない。稲葉監督が侍の指揮官に就任した2017年7月以降、同年秋のアジアプロ野球チャンピオンシップから今回の「プレミア12」まで、全試合、大会で招集されたのは甲斐とクローザーの山崎(DeNA)の2人だけ。「素晴らしい選手がたくさんいる中で、ずっと呼んでもらえているのはありがたい」と感謝は尽きない。

 稲葉ジャパンは来夏に控える自国開催の東京五輪で金メダル獲得の使命を背負う。その前哨戦となる今大会は、台湾で行われる1次ラウンドから、13、17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準優勝のプエルトリコや、09年WBC4強のベネズエラ、地元台湾という強豪とぶつかる。4チームのうちスーパーラウンドに進めるのは上位2チームだけという厳しさだ。

 甲斐は対戦経験がない相手との試合では、打者の打席での様子など捕手のポジションにいて感じるものをリードに生かしている。「初対戦で初めて受ける投手もいる中でリードするのは、とても難しい。その場で『感じること』が大事だし、感度を高めないといけない」と強調した。

 巨人との日本シリーズでは交流戦での対戦経験を基に、第1戦でキーポイントに挙げた坂本勇と丸に徹底した内角攻めを敢行すると、第2戦は岡本を内角攻めで狂わせた。入念な準備でチームをスイープでの日本一に導いたが、国際大会では直感が重要。常に「勝ちにこだわっていきたい」と口にする男が、世界一に向けて感性を研ぎ澄ます。 (鎌田真一郎)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ