誠一郎 初のG3完全V 熊本競輪代替G3開設記念 【久留米】

西日本スポーツ

 久留米競輪場で熱戦が展開された熊本競輪のG3開設69周年記念「火の国杯争奪戦in久留米」(優勝賞金363万円)は27日、最終12Rで決勝戦が行われ、中川誠一郎(40)=熊本・85期・S1=がBS番手捲りで完全優勝した。中川のG3優勝は昨年のこの大会以来8度目(協賛G3を含む)。地元記念は3度目の制覇。2着には1半から捲って迫った松浦悠士、3着には門田凌が入った。4日間の総売上額は約44億円(目標50億円)。

■ヒーロー

 3度目の地元記念制覇は、今までにない味だった。自身初の記念完全Vだけではない。熊本勢の絆が生んだ4連勝だからだ。中川はしみじみ、「ラグビーじゃないですけど“ワンチーム”。熊本が一つになった。自分が代表で優勝させてもらった」と振り返った。

 初日特選こそ単騎戦だったが、2予Aでは中本匠栄に前を任せ、準決では上田尭弥の番手から抜け出した。「自分も合志さんなどの前で頑張ってきたが、世代を変えて伝わってきたんだというのが感動ですね」。中本は決勝にも進出。同県の後輩に引っ張られての地元記念Vは初めてで「やはり同県の絆は違う。親になったような気持ちです」と、後輩の成長に感慨深げだ。レース後は、同県の仲間たちから胴上げの祝福を受けた。「(地元記念V数と同じ)3回。今回は怖いくらい高く上がった」

 3年半前の地震で被害を受けた熊本競輪場は、2年後の再開を目標に、年明けから再築工事が始まる。「前回のSSは1年だけ。今度は新しい競輪場ができる時まで維持したい」と力強く語った。

 次の大きな舞台は、来月の小倉競輪祭。「九州でのG1なんで、ここと同じくらいしっかり仕上げて臨む」。そして12月30日の立川へ-。視線の先は、熊本勢初のGP制覇だ。 (野口雅洋)

【決勝戦VTR】

 門田-小川、中本-中川、柴崎-浅井、松谷、松浦-柏野で周回。松浦が青板1半で進出し、赤板直後に誘導を切った。さらに柴崎が前を抑え、中本が打鐘先行。終HSで3番手柴崎の外へ追い上げた門田が、BS番手捲りの中川後位となり追走。松浦も終1半から捲って中川-門田を追い掛け、門田と並ぶ2番手外まで浮上して直線へ。先頭で4角通過の中川は1着でゴールし、直線で門田を競り落とした松浦が2着。

■湊が差してV S級ブロックセブン

 6RのS級ブロックセブンは、単騎で挑んだ湊聖二(42)=徳島・86期=が差しで勝利した。先行した松坂洋平-朝倉佳弘を追走。終4角では両者の中を割るタイミングを計った。「朝倉君の前輪だけを見ていた。ギリギリまで待って、今にも外を踏もうとした直前に朝倉君の内が空いた」とその懐に突っ込みこじ開けた。V賞金60万5000円は「11月はあっせん停止なんで、生・活・費!」と、ご機嫌でポーズを決めていた。

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