ソフトバンク工藤監督 初の直接交渉、FA福田引き留めへ

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(56)が、国内フリーエージェント(FA)権の行使を表明した福田秀平外野手(30)の残留交渉に出馬することが28日、分かった。すでに数球団が獲得に乗り出すことを表明するなど流出危機を迎えている中、近日中に“直接交渉”を行う予定。これまでFA選手の引き留めに指揮官自らが動いたことはないが、来季のリーグV奪回と4年連続日本一へ、絶対に欠かせない「スーパーサブ」を全力で引き留める考えだ。

■信頼あらためて強調

 「スーパーサブ」の引き留めに工藤監督が全力を注ぐ。この日、秋季キャンプへ向けたミーティングのためヤフオクドームを訪れた指揮官は、FA権行使を表明した福田について「戦力としても当然、ベンチでもみんなを勇気づけてくれたりチームに貢献してくれたりしている」とあらためて高い信頼を強調。球団は既に複数年契約を提示し、宣言残留も認める方針を示しているが、指揮官は近日中に自らが出馬しての“直接交渉”を行う考えだ。

 福田を巡っては、激しすぎる争奪戦が予想されている。走攻守すべてで能力が高く、かねて他球団では「ホークス以外ならレギュラー」と評価する声も多い。さらに今季年俸3600万円(推定)はCランク(球団内の日本人選手で年俸11位以下)とみられ、獲得に当たり補償が必要ないこともあり、すでに西武、ロッテ、ヤクルトが獲得に乗り出すことを明言。楽天、中日なども調査を続けており、今後も獲得を目指す球団が増える可能性がある。

■V4へ不可欠な戦力

 その超争奪戦を制すために、指揮官が異例の出馬に踏み切る。工藤監督は、これまでFA選手の引き留めに自ら直接動いたことはないだけに、それだけ、来季以降も絶対不可欠な存在と認めている証しといえる。

 2017年から2年連続で100試合以上に出場。代打、代走、守備固めなど「スーパーサブ」として貴重な役割を果たしてきた。13年目の今季はレギュラーシーズンでは80試合に出場だったが、打率2割5分9厘、自己最多の9本塁打をマーク。主力に故障離脱者が続出した中、スタメン出場も36試合を任せられ、交流戦での優勝を決めた巨人戦でもエース菅野から本塁打を放つなど勝負強さも大きな武器だ。ポストシーズンでも2本塁打とシリーズ制覇にも貢献。来季の3年ぶりのリーグV奪回と4年連続日本一へ向けて、絶対に必要な戦力だと指揮官は考えている。

 福田はFA権行使を表明した25日に「野球選手である以上、そういうところ(レギュラー)を目指していかないといけない。頭(先発)から出たいとの思いはずっとある」と口にするなど、先発での出場機会を大きなポイントに挙げている。また「他チームの選手としての評価を聞いてみたいのが一番。いろいろ話を聞かせてもらい、自分なりに考えていきたい」と獲得を目指す全球団にフラットに門戸を広げ、決断する考えだ。今年のFAの目玉となっている福田に、まずは工藤監督が情熱を示す。

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ