ソフトバンクドラ1佐藤、右前打を二塁打に 周東級の足披露

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクからドラフト1位で指名されたJR西日本の佐藤直樹外野手(21)が29日、社会人野球日本選手権1回戦のホンダ戦(京セラドーム大阪)に3番中堅で先発し、持ち前の「いだてん」ぶりを発揮した。右前のポテン安打で一気に二塁を陥れ、到達タイムは右打者としてプロトップレベルの7秒78。0-3で敗れ、プロ入り前最後の大会を飾れなかったが、ドラ1のポテンシャルを存分に見せつけた。

 タカのドラ1が試合開始早々、観衆を魅了した。初回2死、相手左腕の外角へのチェンジアップに泳がされながらも、打球は前進した右翼手の前にポトリ。その瞬間、既に一塁ベースを回っていた佐藤は迷うことなく加速し、二塁ベースに滑り込んだ。打ってからの到達タイムは7秒78。右打者では球界トップクラスのタイムで「いだてん」ぶりを見せつけた。

 好走塁を生み出したのは“野球脳”の高さだ。「打球が高く弾むことは分かっていた。二つ(二塁へ)いけると思った」。試合前のシートノックで中堅を守り、京セラドーム大阪の人工芝でのバウンドを確認したことを試合で生かした。18日にホークスから指名あいさつを受けた際、永井編成育成本部長兼スカウト・育成部長から「足と肩は1軍で即戦力レベル」と太鼓判を押された21歳は「足はアピールできたと思う」とうなずいた。

 チームが3連覇を果たした日本シリーズのテレビ中継をかじりつくように見ていた佐藤は、ある選手に衝撃を受けた。周東だ。「代走で出た瞬間に球場がすごく盛り上がっていた。とにかく足が速くてビックリ」。足に絶対の自信を持つ佐藤だからこそ、侍ジャパンに初選出されたスピードスターのすごみを感じた。

 驚いてばかりはいられない。12球団屈指の選手層を誇るホークスで1年目から外野のレギュラーを狙う佐藤にとって、周東もライバルの一人になる。50メートルのタイムは周東の5秒7に対し、佐藤は5秒8と肉薄。「走り方を専門家に習ったことはない。自己流ですね」と言うように、走塁面での伸びしろはたっぷりと残っている。それだけに「もっと上を目指したい」と成長を誓う。

 この日、2打席目以降は無安打。4打数1安打で、チームも敗戦した。「やっぱり打撃が課題。きょうは悔しさしかない。たくさんの人を喜ばせたかったのに…」。走攻守すべてでトップレベルを目指す男。プロでの活躍で周囲を笑顔にさせる。 (長浜幸治)

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