驚異の成長見せる高校生スイマー 競泳石原、五輪代表候補に浮上

西日本スポーツ 末継 智章

 女子競泳界で急成長中の新星スイマーがいる。200メートル平泳ぎの石原愛依(17)=柳川高3年=で、8月下旬の世界ジュニア選手権(ブダペスト)で自己ベストを2秒以上も縮める2分24秒99をマークして銅メダルを獲得。東京五輪の派遣標準記録(2分24秒18)に迫ってきた。リオデジャネイロ五輪男子200メートルバタフライ銀メダルの坂井聖人(24)=セイコー=が高校まで通ったKSG柳川に所属。2大会連続出場を狙う先輩とともに、来年4月の日本選手権で東京五輪の代表権を狙う。

■8月世界ジュニア 自己新で銅

 驚異の伸びに自身が驚いた。8月の世界ジュニア選手権女子200メートル平泳ぎ予選で2分27秒26の自己新を出すと、決勝は自己ベストをさらに2秒27も短縮。目標の決勝進出どころか銅メダルを手にした。「あんなタイムが出るとは。レースを楽しめたのが結果につながった」と自信をつかんだ。

■派遣標準に迫る

 5歳上の長姉愛由(まゆ)は、柳川高3年だった2014年の全国高校総体女子200メートル自由形で優勝した。3歳上の次姉愛美も同年の総体に出場。小学4年時に姉2人を追ってKSG柳川に入った愛依は「姉の後ろをついていけばいいと思っていた」と振り返る。

 転機は中学3年で迎えた五輪イヤーの16年夏。KSG柳川の先輩だった坂井がリオデジャネイロ五輪で銀メダルを獲得したレースを見て「私も同じ五輪に出たい、そのためには自分で頑張らないと」と姉の背中ではなく「世界」を意識するようになった。

 新体操選手に憧れて柔軟体操を続けてきた体の柔らかさが武器。筋力も技術も成長途上だが、KSG柳川の古賀啓士コーチは「感覚で泳ぐタイプ。年に1、2度、驚くほど高い集中力を発揮し、一気に記録を伸ばす」と爆発力に魅力を感じている。

■2分22秒台狙う

 来年4月の日本選手権では渡部香生子(JSS)や鈴木聡美(ミキハウス)=福岡県遠賀町出身=といった五輪や世界選手権のメダリストと東京五輪の代表切符を争う。「2分22秒台を出さないと五輪には行けない。確実に出せるように」と誓う愛依は、来春神奈川大に進学予定。今年末から合宿に参加し、さらに急成長を遂げるつもりだ。 (末継智章)

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