ホークス内川Gグラブ賞いただき 秋山監督がマンツーマン指導

西日本スポーツ

 遅咲きウッチー、12年目の開花宣言!? 秋山幸二監督(50)が4日、外野の要に「緊急手術」を施した。サブグラウンドで送球練習をしていた内川聖一外野手(30)を見つけると約1時間、自ら手本を示しながらマンツーマン指導。「ウッチーはつかんだよ」と期待を口にした。ホークスの外野手がゴールデングラブ賞を受賞したのは2005年の大村直之が最後。希代のヒットマンを来季は守りでも先頭に立たせる。

 それは偶然の産物だった。昼食を終え、メーン球場のアイビースタジアムを出た秋山監督は、サブグラウンドの一番奥にある外野手の練習場に足を運んだ。そこにいたのは育成選手ながらA組に抜てきされた安田、そして内川。予告なしに登場した秋山監督は、安田に続いて、内川を付きっきりで教え始めた。

 「安田とキャッチボールをしようと思って行ったら、監督が来られたんです。安田を指導するつもりだったと思うんですけど、僕にとってはラッキーでした。すごく有意義な時間になった」

 秋山監督が身ぶり手ぶりを交えて熱心に指導したのはスローイング。約60メートルの距離でのキャッチボールで、およそ50歳とは思えない伸びのある球を投げ込んだ。「体の使い方だよ。基本をちゃんとやらないから肩、肘を壊すヤツが多い」。目の前で秋山監督の体の動きを見ながら、内川は大きな衝撃を受けていた。

 「体幹と足を使って投げるというのは、こういうことなんだな、と。今までは指先とか腕の使い方ばかりに気をとられていた。これだといくら投げても疲れない。シーズンを通して考えると(疲れは)響いてきますからね」

 約1時間、ほとんど投げっぱなしでも疲れを感じなかったことに衝撃を受けた様子。秋山監督は現役時代に歴代2位の11度のゴールデングラブ賞を受賞した。「監督みたいにいきなり超一流は無理」と首を横に振りながらも、目からウロコ…とばかりに「最初の1歩がないと2歩目もない」と地道にレベルアップしていくことを誓った。

 チームにとっても、不動のレギュラーとして内川の守備力は大きなカギを握る。今季は不振や右手薬指の骨折に苦しみながらも、夏場以降の猛烈な巻き返しで最多安打のタイトルを獲得。打撃に関しては地位を確立しているだけに、守りの面でもゴールデングラブ級の力が備われば起用の選択肢はさらに広がる。

 「ウッチーはコツをつかんだよ。12年目だけどね」。わずかな時間とはいえ“開花”の兆しを感じ取った秋山監督はニヤリ。ラッキーな時間を過ごした内川も「実際にお手本を見てイメージがわいた」と感謝した。緊急オペは大成功? 希代のヒットマンは、秋の宮崎でまた一つ進化の階段を駆け上がった。 (山本泰明)

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