ソフトバンク名物「工藤塾」は初日から10時間超 宮崎でイズム注入

西日本スポーツ 倉成 孝史

 「故障防止」へいきなり10時間超! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(56)が1日、宮崎秋季キャンプ初日から精力的に動いた。左太もも裏に不安を抱える今宮健太内野手(28)に、トレーニング法を1時間半以上もマンツーマン指導。夜間は宿舎での投手陣ミーティングで自ら講義を行った。戦線離脱が相次いだ今季の反省を踏まえ、3年ぶりのリーグ優勝と4年連続日本一を狙う来季へ向けてまずは故障防止に尽力する。

■いきなり熱血

 午前中からキャンプ地をくまなく回り選手の動きに目を光らせた工藤監督が、午後から向かったのは室内練習場だった。そこで待っていたのは、主力ながら参加している今宮だ。数分間2人きりで話し込むと、すぐに「レッスン」がスタート。指揮官自ら動きを示しながら、マンツーマンで股関節回りのトレーニングを開始した。

 自身にハードな練習を課していた実働29年の現役時代の「貯金」があるのか、工藤監督は簡単そうに数種類のトレーニングメニューを示した。一方、今宮は時折表情をゆがめながらも、指揮官の動き通りを繰り返した。ノンストップで1時間半以上股関節回りのトレーニングを行うと「いい勉強になりました」と、今宮は充実の表情で汗をぬぐった。

 指揮官も今宮本人も、来季へ向けて「故障防止」への強い思いがある。今宮は今季、左太もも裏痛で6月下旬から約1カ月の離脱。内野の要ながら106試合の出場にとどまった。工藤監督は「打つのも投げるのもそこ(股関節)が起点となる。けがをした左足のトレーニングにもつながるし、来季は143試合すべてで出てもらわないといけない」と、股関節強化メニューを直接伝授した狙いを明かした。

 昼間の熱血指導だけでなく、練習後は午後7時半から宿舎で投手陣ミーティングを実施した。自ら登壇し、トレーニング法などについて講義。指揮官は「選手個々がオフになった時に、しっかりトレーニングができるように」と、実働29年の現役生活を支えた自らの練習法や経験を惜しみなく選手に伝えた。

 初日から10時間以上も精力的に動いたのは、来季のリーグV奪回と4年連続日本一へ懸ける強い思いがあるからだ。今季は主力に多数の故障離脱者が続出。就任以来、故障防止には重きを置いてきたが、来季へ向けていま一度チーム全体にその意識を強く浸透させる考えだ。2日も夜間に全体ミーティングを実施する。今キャンプ中には講師を招いての座学も予定。V4へ向けて、秋の宮崎でけがに強いチームをつくる。 (倉成孝史)

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