「負けたら引退じゃないか」48キロ級に下げた角田オール一本勝ちV 

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆柔道講道館杯全日本体重別選手権最終日 女子48キロ級(3日・千葉ポートアリーナ)

 52キロ級から転向した27歳の角田夏実(了徳寺大職)が決勝で渡辺愛子(東海大)に一本勝ちして優勝した。

 階級が変わっても、角田の持ち味は不変だった。得意のともえ投げや関節技を駆使した試合運びで全4試合を一本勝ち。「闘い方は52キロ級と一緒で、とりあえず勝つことに集中した」。渡辺との決勝では、最初にともえ投げで技あり。約30秒後、同じ技で今度は完璧に畳に沈めた。

 52キロ級では2017年の世界選手権で銀メダルを獲得した。だが、18年以降は阿部詩(日体大)が同選手権を連覇。2番手の志々目愛(了徳寺大職)の壁も高い。角田は普段の体重が53キロほどで減量も可能と判断して決断。初めて48キロ級で臨んだ9月の全日本実業個人選手権で頂点に立った。

 減量後の感覚の違いに苦しんだが、10月に48キロ級での今大会挑戦を最終決定。「この大会で負けるなら引退なんじゃないかというくらい悩んだ」という中で結果を残した。

 1番手の渡名喜風南(パーク24)との差について、増地克之監督は「まだまだ差はある。これからの大会を全て勝つことが最低条件」と指摘する。身長162センチはこの階級では高身長。加えて、52キロ級でも「パワーがある方」と自覚する。渡名喜が4戦全敗の世界ランキング1位のビロディド(ウクライナ)に対抗できるような力強さを見せられればチャンスはある。

 「期間は短いけど、2020年に向けて、できる限り精いっぱいやりたい」。いばらの道を歩む覚悟を語った。(伊藤瀬里加)

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