侍ジャパンの脅威はソフトバンクMVP男 グラシアル「日本と戦いたい」

西日本スポーツ 山田 孝人

■プレミア12で韓国へ

 福岡ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(34)らキューバ出身3選手が4日、同国代表として出場するプレミア12の1次ラウンドが開催される韓国へ向かった。優勝候補のキューバは日本で開催されるスーパーラウンドに進めば日本と激突する可能性もある。日本シリーズでMVPに輝くなどグラシアルの短期決戦での強さは証明済み。侍ジャパンの壁になり得る男は、日本との対戦を固く誓って海を渡った。

 母国の威信を背負ってプレミア12に臨む。韓国ラウンドの「先」を見据えてグラシアルは腕をぶした。福岡空港からの出発を前に報道陣に対応。「国の代表としてプレーさせてもらえるのは本当にありがたいことなんだ。プレミア12に向けてもいい準備ができたと思う」と自信をにじませた。

 熱望するのは2018、19年とソフトバンクで2シーズンを過ごした愛着ある日本との対戦だ。順当に1次ラウンドを突破すれば東京ドーム、ZOZOマリンスタジアムで開催されるスーパーラウンドで激突する可能性がある。「日本との対戦が実現すればこんなにうれしいことはない。戦いたい。日本に戻ってくるよ」と控えめな言葉の中にも闘志をにじませた。

 言うまでもなく、日本にとっては脅威といえる。17年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では巨人菅野から本塁打。今回の侍ジャパンのメンバーを見渡してもMVPに輝いた今年の日本シリーズで巨人山口に一発を見舞った。楽天岸との今季対戦打率は4割2分9厘。悲願の世界一を目指す侍ジャパンの大きな壁となることは間違いない。

 もちろん、浮足立ったところのないグラシアルは日本に戻る道のりを平たんとは受け止めていない。1次ラウンドの対戦相手は韓国、カナダ、オーストラリア。「強いチームとの戦いになる。一試合一試合をしっかり勝っていかないといけない」と気を引き締めた。

 来日2年目、ソフトバンクでは日本一メンバーの一員として一年を締めくくった。「本当にいいシーズンを過ごせた。自分も貢献できたしうれしかった」。そう振り返ったグラシアルの今の使命は、近年は国際舞台で苦戦が目立つ母国を頂点に導くことだ。「デスパイネ、モイネロと3人でキューバを盛り上げていきたい」。キューバ代表“赤い稲妻”の復権へ、愛する日本を倒すためにバットを振る。 (山田孝人)

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