ソフトバンクは異例の「3人制」 佐久本1軍投手コーチの役割は

西日本スポーツ 倉成 孝史

■秋季キャンプ休日

 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(56)が宮崎秋季キャンプの休日だった5日、来季から導入する「投手コーチ3人制」について、投手陣個々のコンディションのデータ分析を強化することが狙いだと明かした。4日に球団は楽天で今季まで1軍投手コーチを務めていた森山良二氏(56)の1軍投手コーチ就任を発表。昨季まで2人だった1軍投手コーチは、来季から高村祐(50)、佐久本昌広(45)の両コーチと合わせて3人体制となる。主力にけが人が続出した今季の反省を生かし、異例の体制で故障予防に努める。

■通常は2人体制

 通常、1軍投手コーチはベンチとブルペンに1人ずつの2人。だが来季のホークスは、森山氏の加入で異例の3人体制を採る。コーチの「補強」について、工藤監督は「一つはデータ的な部分に関して、よりいろんなものをつくっていきたい」と説明する。対戦チームや相手打者のデータなどはスコアラー陣がこれまでも担ってきたが、指揮官が重視するのは投手陣個々のコンディションについてのデータ分析だ。

 その役を担うのは、今季までのファーム投手巡回コーチから配置転換される佐久本コーチ。工藤監督は「コーチとしての役割は3人全員にやってもらうことになるが(データ分析の)役割としては佐久本コーチにやってもらうことになる」と明かした。

 データ分析強化の狙いを、指揮官は「(投手の)コンディションをより良くしていくため。それを共有しながら、投手にいいアドバイスができれば」と話す。今季は主力に故障者が続出しただけに、先発、救援を問わず、登板間の疲労や体の状態をデータとしてより詳しく把握しながら、選手個々により具体的なアドバイスを送っていく考え。登板時にベストパフォーマンスを発揮してもらうのと同時に、故障を未然に防いでいくことが狙いだ。

■倉野Cとも連携

 また今季まで1軍投手コーチを務めた倉野コーチは、来季からファーム投手統括コーチとなる。今季は若手の台頭がチームを救っただけに、指揮官は「今までもやってきているけど(1、2軍間の連携を)さらに密にやっていく」と話す。「より1軍を知っている倉野コーチだからこそできることもある。しっかりと共有して、1年間しっかり戦い抜く力を培っていきたい」。森山投手コーチは6日、キャンプ地の宮崎で就任記者会見を予定している。工藤監督が掲げる「コーチングスタッフ改革」を4年連続日本一につなげていく。 (倉成孝史)

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