なでしこ猶本驚き「じゅうたんみたい」 ドイツから帰国合流

西日本スポーツ 末継 智章

 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」に約7カ月ぶりに招集された女子ドイツ1部・フライブルクの猶本光(25)が6日、北九州市内で合宿中の同代表に合流した。足元の技術が持ち味だったが、昨夏からプレーするドイツで走力や当たり強さがついたと自任。10日の南アフリカ戦(ミクニワールドスタジアム北九州)では、パワフルになった新生猶本が故郷で光るプレーを披露するつもりだ。

 ドイツ帰りの猶本がたくましくなった。「球際で力強く奪う守備を学んだ。守備で貢献し、チャンスがあればミドルシュートも狙う」。足元の技術を生かした華麗な司令塔というイメージを一新させ、泥くさく力強い一面を見せるつもりだ。

 環境が猶本を変えた。この日練習した北九州市内の競技場の芝を「じゅうたんみたいで驚いた」と形容したのに対し、所属するフライブルクの練習場は「芝の下の土が粘土質で沼みたい」。昨夏の加入直後はまともに走れず、チームメートに置いていかれた。「おかげで足腰がすごく鍛えられた」と実感。今では遅れることはなくなった。

 組織的に守る日本国内のリーグと違い、ドイツでは1対1の攻防が重視される。今季所属先では本職のボランチではなくトップ下で出場しているが「体を当て、ボールを取りに行くことを求められる」という。今回はボランチでの出場が有力で「頭を切り替えられるか分からないけど、守備を頑張る」と誓った。

 6月の女子ワールドカップ(W杯)前に代表から落選。悔しさを抱きつつ「自分では決められない」と切り替え、ドイツで出場機会を増やした。「東京五輪は大きな目標だけど、目の前のことを一つずつやる。まずは練習からアピールをする」。ルックスに注目が集まってきた“なでしこ”が、しぶとく泥くさく、レギュラーの座を勝ち取る。 (末継智章)

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