ソフトバンク岩崎が明かす苦悩の2年 手術後サイド転向も考えた

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク秋季キャンプ(7日・宮崎市生目の杜運動公園)

 福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(30)が7日、背水の覚悟でセットアッパー再奪取に挑むことを誓った。昨年の開幕直後に右肘痛で離脱。その後、2度の手術を受けたが、今季はシーズン後半に1軍で2試合に登板し、完全復活へ前進した1年となった。今キャンプでは工藤監督とフォームのチェックをするなど、懸命に調整する一昨年の最優秀中継ぎ右腕。「駄目だったら最後ぐらいの気持ちで」という強い決意で臨む勝負の2020年に向け、準備を進めている。

 1球ずつフォームを確かめるように、岩崎は丁寧に腕を振った。昼下がりのブルペン。工藤監督も見守る中、中腰の捕手を相手に投げ込んだ。指揮官によるジェスチャー付きのアドバイスにうなずくシーンもあり「長いリハビリもあって以前の体とは違う。(フォーム修正への)チェックポイントも、これまでのものは今の体には合わないので、監督に見てもらっていた。ありがたい」と感謝した。

 自身の戻るべき場所を目指して、汗を流している。「いいところ(勝ちパターン)で投げたいと思うのは投手として当然のこと。自分の球が投げられたら、おのずと…」と目標のセットアッパー復帰へ自信もにじませた。そのために秋は現状に合ったフォームのチェックポイントの模索など勝負の来季へ準備を進める。キャンプ後も基本的に無休でトレーニングし来春キャンプに入る方針。工藤監督も「球はいい。やってもらわないといけないし、やれる投手」と期待を寄せた。

 2017年に72試合に登板。最優秀中継ぎ投手に輝き同年のリーグVと日本一に貢献した右腕も、苦しい時間を過ごした。昨年は2度の右肘手術を受けた。現在の歩みは順調だが、復帰直後は投球した球のイメージと現実のギャップが大きく「サイドスローにしようかと思ったくらい」と苦悩していたことも明かした。

 さらに不在の間、ブルペン陣には甲斐野らが台頭。一昨年の「8回の男」に返り咲くには、そうした若手との激しい争いも待っている。「焦りも当然あります。(プレミア12の)甲斐野の球を見ていても『こんな球を投げられるのか』と自分と比べてしまう。そんなに長くは待ってもらえない。キャンプのスタートから飛ばしていく。駄目だったら最後ぐらいの気持ちで」。背水の覚悟もにじませ、剛腕は完全復活だけを見据えた。 (山田孝人)

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