台湾紙がトップ扱い 侍ジャパンの“潜水艇”はこの男

西日本スポーツ 松田 達也 鎌田 真一郎

 ◆プレミア12 1次ラウンドB組 台湾1-8日本(7日、台湾・台中)

 【台中(台湾)松田達也、鎌田真一郎】侍ジャパンは7日、国際大会「プレミア12」の台湾戦に8-1で快勝し、1次ラウンドを3戦3勝で締めくくった。予選突破の立役者となったソフトバンクの高橋礼投手(24)と周東佑京外野手(23)は、7日付の台湾大手新聞の「自由時報」で大々的に報じられた。「日本『潜水艇』」と表現されたサブマリンと、稲葉ジャパンが目指す機動力野球の申し子が、11日から日本で始まる2次ラウンドでも世界一へのキーマンとなる。

■7日付の現地紙

 熱狂的な台湾ファンで埋まった“アウェー”で侍ジャパンが快勝した。稲葉監督は「先制、中押し、ダメ押しといい形で点が取れた。投手陣も走者を出しながら、粘り強く投げてくれた」とうなずいた。3戦3勝という最高の滑り出しを支えた高橋礼と周東に台湾メディアも大きな関心を寄せていた。

 日本「潜水艇」-。華麗なるサブマリンは台湾にもインパクトを与えていた。一躍時の人になったのは高橋礼。7日付の現地紙「自由時報」で、2連勝で2次ラウンド進出を決めた侍ジャパンの活躍ぶりをカラー面で大々的に伝えた。

 扱いのトップは、世界を見渡しても珍しいアンダースロー。そのリリースの瞬間の写真が、最も大きなスペースを奪った。「びっくりしました。こんなことになるなんて。でも、うれしいです」。現地メディアを騒がせた張本人は、驚きながらもはにかんだ。

 そのスタイルもさることながら、圧巻の投球が地元メディアを引き付けた。6回2死までプエルトリコ打線に完全投球。そこから四球と安打を許したが、最後はスライダーで空振り三振に打ち取り得点を許さなかった。6回を73球で1安打無失点。「タイミングが合っていないと思った」と浮き上がる直球を武器に桃園のマウンドで舞った。

 台湾メディアの注目は日本の“秘密兵器”にも向けられた。足のスペシャリストの周東だ。6日のプエルトリコ戦では、チャレンジで判定が覆り国際大会初盗塁をマーク。球界屈指のスピードスターは台湾の“悪夢”をよみがえらせた。

 2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンドの台湾戦(東京ドーム)で、日本は1点ビハインドの9回2死一塁から鳥谷が盗塁を決めると、井端がタイムリーを放ち土壇場で追い付いた。息を吹き返すと延長10回に勝ち越し、接戦を制した。台湾にとって苦い記憶を再現し得る危険な存在として、周東がクローズアップされた。

 稲葉監督は3戦全勝の1次ラウンドを振り返って「3戦通して、打撃陣はそれぞれがいい形になった。投手はもともと、みんな状態がいい。このまま継続してくれれば」と力を込めた。台湾で自信を膨らませた若侍は、世界一奪還への欠かせない戦力となる。

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