FA福田と亡き父の絆 プロ入り時に即答「一番いい義足を」

西日本スポーツ

 ソフトバンクから国内フリーエージェント(FA)宣言し複数球団による争奪戦となっている福田秀平外野手(30)が、13日までにソフトバンクを含め獲得に名乗りを上げた6球団との初交渉を終えた。福田は「一通りお話をいただいたので、これからしっかりと考えたい。できる限り近いうちに決めたい」と話しており、決断が注目される。

 福田は2006年秋の高校生ドラフトでソフトバンクに1巡目指名された。同年12月、福岡市内で行われた入団発表会見には車いすで訪れた父徹さんの姿があった。徹さんは福田が高1の冬、病気のため左足を切断した。「高1のときは義足を買うことができなかった。これからは、使いやすくて一番いい義足を買ってあげたい」と7000万円(金額は推定)の契約金の使い道を聞かれ、迷わず即答した。

 福田が小学1年で野球を始めてから徹さんは小、中学生での所属チームでコーチを務め、熱心に野球を教えた。唐津東高3年時に佐賀大会の準決勝まで進んだ経験を持つ徹さんは、厳しい指導でチーム内でも「鬼軍曹」と呼ばれたほど。その指導が、高校生ドラフト1巡目という高評価での入団の礎になった。

 プロに進んだことで、高校時代には手が届かなかった買い物も可能となった。福田は当時「父は今でも頼れる相談相手。寝る間も惜しんで働いてくれた両親には感謝しています。2人には、早く楽をしてもらいたい」と語った。仕事ができなかった徹さんの分まで働く母清子さんへの感謝の気持ちも込められていた。

 徹さんは2008年に他界。16年に結婚した福田は父の命日に合わせて墓前に結婚の決意を報告したという。周囲への感謝の思いを胸に、福田が野球人生の大きな決断を下す時が近づいている。

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ