ソフトバンク工藤監督「甲斐のライバルに」栗原がセ界の俊足刺した

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆練習試合 ソフトバンク8ー4巨人(14日・サンマリンスタジアム宮崎)

 福岡ソフトバンクの栗原陵矢捕手(23)が巨人との練習試合に5番捕手で先発し、攻守に躍動した。守りでは二盗を試みた俊足の重信を正確なスローイングで刺すと、バットでも先制打を放つなど、工藤監督の前で存在感を示すことに成功。血気盛んな23歳が、侍ジャパンの一員として世界と戦う甲斐に挑戦状をたたきつけた。

■「栗キャノン」本領発揮

 今季セ・リーグ8位の14盗塁をマークした俊足ランナーを完璧に刺した。3回無死一塁。栗原の「栗キャノン」が本領発揮だ。2番山下航への初球で、一塁走者の重信が二盗を試みると、素早い動きから二塁へストライク送球。余裕のタイミングでアウトにした。

 「(投手の)古谷のクイックが速かったおかげ。もっと(送球の)精度を高めていかないと」。まずは投手をたたえた栗原だが、宮崎秋季キャンプでは「守備力向上」をテーマに連日スローイング練習に取り組んでいる。その成果を巨人との練習試合で見せた形だ。

 5年目の今季は自己最多の32試合に出場し、飛躍のきっかけをつかんだ。プロ初打点、プロ初本塁打もマークしたものの、守備でマスクをかぶったのは8試合。外野やDH、代打など打力を期待されての起用が多かっただけに、栗原も自分の課題は理解している。

 練習試合の指揮を執った工藤監督は「彼自身も『このままじゃ駄目』という気持ちがあると思う。本当の意味で(甲斐)拓也のライバルになってくれれば、チーム力も上がってくる」と期待を寄せる。栗原も「もちろんレギュラーを取りにいきたい」と力を込めた。

■「レギュラー取りたい」

 「甲斐キャノン」の壁が高いのは確かだ。4歳上の正捕手は今季自己最多の137試合に出場。盗塁阻止率3割4分2厘はリーグ4位ながら、同1位のオリックス若月とは小差だ。打っては打率2割6分、11本塁打、43打点といずれも自己ベストを記録した。

 この日の栗原は評価の高い打撃でもアピールに成功した。4回には今季1軍で8試合に登板した大江の直球を中前へ運び先制点をたたき出した。「甘い球を逃さず打てた。結果として先制打になったことは良かった」。攻守で結果を出した23歳はうなずいた。

 2番手捕手の高谷が38歳となったこともあり、若手のさらなる台頭が待たれるホークス捕手陣。そのためにも秋の宮崎では攻守ともに鍛え抜く。「もっと打って、もっと守りで信頼されるようにならないと」。イケメン捕手の向上心は燃えさかっている。 (長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ