リオ銀の坂井 復活へ「わがまま」宣言 世界記録保持者と合同練習

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 リオデジャネイロ五輪競泳男子200メートルバタフライ銀メダリストの坂井聖人(セイコー)=福岡県柳川市出身=が15日、福島県郡山市で行っている同種目の世界記録保持者クリシュトフ・ミラク(ハンガリー)らとの合同合宿を公開した。世界最速男の技術やメンタル面も参考に、東京五輪イヤーの2020年は完全復活を期す。

 「水の怪物」マイケル・フェルプス(米国)を0秒04差まで追い詰めたリオ五輪から3年。坂井は新たな「怪物」とトレーニングをともにする日々だ。12日から1週間の日程でハンガリーとイスラエルの代表が日本で行う合宿に参加している。「レベルが高い選手が多いので、付いていかないといけないと必死です」と充実感を漂わせる。

 昨年に右肩を手術した影響もあって不振が続き、直近2年間は日本代表を逃している。この間に台頭したのが19歳のミラクだ。今年の世界選手権は1分50秒73の世界新記録を出して優勝。24歳の坂井は東京五輪での巻き返しを目指し、今回の合宿に志願して参加した。ミラクの泳ぎに「次元が違う」と驚きながらも、「少しでも(得て)持って帰りたい」と意欲を見せる。

 単身乗り込んだ武者修行では、すでに多くの気づきを得ている。その一つが、ミラクの練習に対する姿勢だ。常に周囲を寄せ付けないピリピリムードで取り組んでいる。坂井も自身が5歳年上ながら、「オーラがある」と、ほとんど話ができていないという。さらに印象的だったのは、コーチと意見をぶつけ合う姿だった。坂井はいつも笑顔が絶えない、競泳界でも屈指の好青年。普段からコーチに考えを伝えることが苦手と感じているが、「(ミラクは)自分を持っている。僕ももう少しわがままを言ってもいいのかな」と実感した。頑固に意思を押し通す「わがまま」が、再び輝くためのヒントとなるかもしれない。(伊藤瀬里加)

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