ソフトバンク怪力男に王会長が「ご褒美」約束 3試合に1本でキング条件

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク秋季キャンプ(16日・宮崎市生目の杜運動公園)

 世界の王が「キング」指令! 福岡ソフトバンクの砂川リチャード内野手(20)が16日、王貞治球団会長(79)にアジア・ウインターリーグ(WL)の「本塁打王」獲得を厳命された。育成2年目の怪力男は、23日に台湾で始まるWLに参加。同リーグでは18試合が予定されており、王会長が現役時代に目安にした「3試合に1本」の6本塁打をノルマに設定された。クリア時の「ご褒美」も約束された大砲候補は、大暴れを誓い、秋季キャンプ地の宮崎を離れた。

■現役時「3戦1発」目安

 わずか2日間の宮崎秋季キャンプ滞在ながら、王会長は前日の15日に続いて育成選手が汗を流すサブ球場に足を延ばした。今回の視察で最大の目的と言っても過言ではない砂川の特打。約50分間、未来の大砲候補のスイングをうれしそうに見守ると、20歳の怪力男もそれに応えるようにバックスクリーン直撃弾を含めて柵越えを連発した。

 砂川は台湾でのWLに参加するため、16日で秋季キャンプを一足早く打ち上げ。特打を終えると、大粒の汗を拭いながら「6本打ってきます!」と王会長にあいさつした。「台湾、頑張ってこいよ。6本打って合格したら、何かやるよ」と王会長が応じると、砂川は大きな体と対照的な子供のような笑顔で「やったぁー」と喜んだ。

■達成すればご褒美が

 王会長が「ご褒美」を約束したのは、未来の本塁打王候補にまず「第一歩」を踏み出してほしいという思いの表れだ。「6本打てば本塁打王はいけるよ」。台湾WLにはNPBの選抜2チームを含めた6チームが参加。砂川は藤本3軍監督が「パワーは柳田級」と認める逸材だが、今季の2軍出場は8試合(14打席)でまだ経験が少ない。王会長は若手主体のWLでタイトルを獲得することが、飛躍への「第一歩」になると確信している。

 通算868発を放った自身の経験も、ノルマの背景にある。「自分の合格点を持つことが大切だからね。私も130試合制の時は43本、140試合制の時は46本と3試合に1本を目安にしていた」。決勝や3位決定戦に進んだ場合は19試合を戦うが、ホークスが所属するNPBの「紅」チームで指揮を執る藤本3軍監督は、予定されている18試合で砂川を4番に起用することを明言。砂川は「3試合に1本ペース」で王会長との約束を果たせる。

 砂川は14日の巨人との練習試合(サンマリン宮崎)でも3ランをマーク。同日の測定では体重113キロながら体脂肪率は14%で、工藤監督は「キャンプで絞れて、すごくいい状態にある」と目を見張る。続けて指揮官は「台湾では今みたいに練習はできないだろうけど、その分、試合で結果を残して自信を持って帰ってきてほしいね」と期待。宮崎を離れる際に「6本という数字を目標にするのではなく、全打席(本塁打を)狙う」と頼もしい言葉を残した怪力男から、ますます目が離せなくなってきた。 (倉成孝史)

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