九産大初戦敗退 福森耀爪割れ3回1/3 3失点 明治神宮野球大会

西日本スポーツ 西口 憲一

 第50回明治神宮野球大会は16日、神宮球場で高校、大学の計4試合があり、大学の部1回戦で九産大(九州)が金沢学院大(愛知・東海・北陸)に5-8で逆転負けした。楽天からドラフト5位で指名された最速154キロ右腕のエース福森耀真(4年・北九州)が中指の爪を割るアクシデントに見舞われ、4回途中3失点で降板。序盤のリードを守れなかったのが大きかった。九産大は6月の全日本大学選手権に続く全国大会での初戦敗退となった。

■兄弟出場飾れず

 全力を出し切ったのであれば、まだ納得はできただろう。九産大の福森耀は自らを責めるように重い口を開いた。「不完全燃焼です」。憧れだった神宮のマウンド。しかも北九州高の2学年後輩になる弟の秀太と一緒にプレーした。「勝って親孝行をしたかった」。大学での目標をかなえながら、最も欲しかった勝利を手にできなかった。それが一番悔しかった。

 大学日本代表監督に選出されたばかりの大久保哲也監督は「いろいろ誤算があった」と明かした。その一つが福森耀を襲ったアクシデントだった。3回から中指の爪が割れかけた。4回に入るとボールが指にかからず、初回に149キロを計測した真っすぐの球速が目に見えて落ちた。「急に割れて…。甘く入った球を打たれました」。犠打を挟んで5本の長短打を浴びた。4回途中降板は東京ドームで大商大に敗れた全日本大学選手権と同じ結果。救援投手が5回に大量5点を奪われ、逆転された。

 福森耀は「大学日本一」の栄冠とともに胸を張ってプロの世界に飛び込むつもりだった。「自分のレベルは低い方だと思う。生まれ変わったつもりで、上を目指す。この悔しさを次につなげたい」。最速154キロの剛球で頂点への道を切り開くことはできなかった。傷ついた爪を隠すようにして、失意のエースは神宮を去った。 (西口憲一)

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