先輩由伸氏超えへ ソフトバンク5位柳町、あと1勝で日本一

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ◆明治神宮野球準決勝 慶大6-1城西国際大(19日・神宮)

 プロ入り手土産の優勝に王手をかけた。福岡ソフトバンクからドラフト5位で指名された慶大の柳町達外野手(22)が19日、明治神宮野球大会の準決勝、城西国際大戦に3番中堅で先発出場。貴重な適時打を放つなどチームの決勝進出に貢献した。慶大の大先輩、巨人前監督の高橋由伸氏も成し遂げられなかった大学日本一へあと1勝。20日の決勝でチームを19年ぶり4度目の頂点に導いてソフトバンクの一員となる。

■貴重なダメ押し打

 高い修正能力が生んだ一打だった。リードが1点しかない6回、1死二塁から柳町は相手右腕の直球を素直にはじき返した。打球は二遊間を抜け、貴重な追加点となる適時打。「前の打席で緩い球に(体が)泳がされてゲッツーになったので、しっかり体を残して基本通りのセンター返しを心掛けた」。3回の第2打席で遊撃への併殺打に倒れた反省をすぐに生かした格好の快音となった。

 王手をかけた自身初めての大学日本一。慶大が最後に明治神宮大会を制覇したのは2000年までさかのぼる。当時の主戦はソフトバンクで関東地区を担当する山本省吾スカウトだ。数奇な縁とともに決勝に臨む柳町は「大学に入ってからずっと日本一を目標にしてきた。あと一つ勝つのが難しいとは思うけど、楽しんでプレーできたらいい」と意気込む。巨人で華々しい活躍を見せた慶大OBの高橋由伸氏もなしえなかった栄冠は目の前だ。

■大舞台で強さ発揮

 「自分のバットで日本一を決められたら最高ですね」。そんな言葉には裏付けがある。大学4年間で明治神宮大会には今大会を含め2度、全国大学選手権には1度出場し、通算成績は計6試合で20打数8安打。打率4割、7打点と相性は抜群だ。さらに日本代表で出場した7月の日米大学野球では首位打者に輝くなど大舞台にめっぽう強い。「特別な意識はない」としつつも「知らない投手との対戦ばかりなので、ストライクゾーンを振るというシンプルな考えを徹底している」と“初物”への対応力に自信をのぞかせる。

 4年間指導を受けた恩師への思いもモチベーションだ。今大会限りで慶大の大久保監督が退任する。「技術はもちろん、試合での心構えなどたくさんのことを教わった。監督を胴上げすることが最大の目標」と鼻息は荒い。来年から同僚となる東海大・海野との「ソフトバンク対決」は実現しなかったものの、東京六大学で歴代13位の通算113安打を記録したヒットメーカーの実力を最後まで存分に見せつけ、プロの門をたたくつもりだ。 (長浜幸治)

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