ソフトバンク周東、手の皮ずるりとむける 世界一から中1日、6時間練習

西日本スポーツ

 足だけじゃない! 侍ジャパンの一員としてプレミア12に出場していた福岡ソフトバンクの周東佑京内野手(23)が19日、他の4選手とともに宮崎秋季キャンプ中のチームに合流、いきなりフルメニューを消化した。大会では代走の切り札として出場選手最多の4盗塁をマーク。10年ぶりの世界一に貢献したが、東京五輪は選手枠が24で今大会より四つ減る。メンバー入りには攻守のレベルアップが不可欠で、今オフは無休で精進する決意だ。

■「脚ガクガク…」

 まるでずっとキャンプに参加していたかのように、周東は精力的に全てのメニューをこなした。「全てを強化したい。打撃も守備も走塁も。1段階とはいわずに2段階、3段階ぐらい上げられるように」。あくなき向上心が原動力となり体を突き動かした。

 プレミア12の大会期間中は打撃練習が不足していたこともあり、ロングティーやフリー打撃後は手の皮がずるりとむけた。無死一塁など実戦を想定したケース打撃では、送りバントを決められず悔しい表情を浮かべる場面もあった。全体練習を終えた後は外野の特守に取り組み、最後は球場周辺をランニング。「脚がガクガク…」と言いながらも走り抜き、計6時間にわたって汗を流した。

 初めて選出された侍ジャパンの一員として出場したプレミア12では全選手中最多の4盗塁をマーク。すべて途中出場ながら足で優勝に貢献し、その名は一躍全国区となった。激闘の疲労が残る中でも、いきなりフルメニューに加え個別の強化トレーニングをすべて消化。それでも「今後も休む予定はない。休んでいる時間はないんです」と言い切る。ずばぬけたスピードが脚光を浴びた一方で大会の打席数はゼロ。秋山や近藤の打撃、源田の守備を目の当たりにし「本当にレベルの差を痛感した」と持ち帰った刺激を口にした。

 足で名を広めた周東がこの先目指すのは足だけの選手ではない。支配下登録を勝ち取りソフトバンクの3年連続日本一に貢献した今年は、スタメンもあったが起用は侍ジャパンと同じく代走が主だった。「自信にもなったがこのまま終わりたくない。もっと(ソフトバンクで)頭で出たい。使ってもらえるよう頑張っていきたい」と現状打破に強い意欲を見せた。

 来夏の東京五輪は登録選手枠がプレミア12の28から24となる。メンバー入りは一層狭き門となるが、稲葉監督はスペシャリスト枠の必要性についても言及しており、周東が攻守でレベルアップを果たせば可能性は広がる。「(五輪に)選ばれたい気持ちはある。その前に、来季の最初から(ソフトバンクの)スタメンで出られるように。その中で(代表に)選ばれたらいいなと思う」。キャンプ合流2日目の20日はフルメニューに加えて特打にも励む予定。さらなる高みへ、日本が誇る韋駄天(いだてん)は休むことなく走り続ける。 (山田孝人)

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