柔道五輪代表リードの丸山、阿部との再戦に「全く頭の中にない」

西日本スポーツ 末継 智章

 柔道のグランドスラム大阪大会(22~24日・丸善インテックアリーナ大阪)に臨む男子66キロ級世界選手権覇者の丸山城志郎(ミキハウス)=宮崎市出身=や同級前世界王者の阿部一二三(日体大)らが20日、大阪市内で練習を公開した。丸山は手負いの状態ながら2連覇を成し遂げる強い覚悟を示し、一戦必勝に徹する。対する阿部一は完調をアピールし、雪辱を誓った。

 男子で唯一、東京五輪代表にリーチをかけている丸山が、世界選手権で痛めた右膝について打ち明けた。「回復具合は6、7割ぐらい。状態として完璧ではないけど、こういう状況でも勝ち切ることで進化する」。連覇への自信と決意をにじませた。

 丸山は「欠場という言葉が頭の中に浮かばなかった。万全でもけがするリスクはある」と迷わずエントリーした。20日は乱取りで得意の内股を何度も決めるなど気迫に満ちた稽古を披露。男子日本代表の井上康生監督は「覚悟を決めて大阪の地に入ってきたと感じた」とうなずいた。

■阿部一より自身に集中

 昨年のGS大阪で優勝してから負けがなく、一時は大きく離されていた阿部一との代表争いはリードする立場になったが、一戦必勝に徹する心構えは崖っぷちに立たされていた1年前と同じだ。阿部一との再戦について報道陣に問われても「全く頭の中にない。自分の柔道をしっかりするだけ」と足元を見つめた。

 左手人さし指の負傷で欠場する天理大の先輩で世界選手権73キロ級王者の大野将平(旭化成)から大会前に「しっかり勝ち切れよ」と激励されたことを明かし「やっぱり丸山は強いなというのを見せつけて優勝する」と決意した。あくまで目標は東京五輪で金メダルを取り、大野も追求している「絶対的存在」になること。ライバルとの対決も代表内定も、その過程にすぎない。 (末継智章)

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