神の子トーレス氏が断言「日本も優勝できる」3カ月ぶりスパイク履いた

西日本スポーツ 広田 亜貴子

 8月にJ1鳥栖で現役を引退した元スペイン代表のフェルナンドトーレス氏(35)が21日、佐賀市のサガン鳥栖アカデミー練習場を訪れU‐18、U‐15、スクールの選手たちと交流した。フェルナンドトーレス氏は競技者の育成などを目指す佐賀県の事業「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」のアンバサダー(大使)を務めている。

 スペインに戻っていた「神の子」の来日は約3カ月ぶり。8月23日の神戸戦で現役生活にピリオドを打ってから「初めてスパイクを履いた」というかつての世界的ストライカーは、昨年7月に加入した鳥栖での日々を思い返しながら「1年間生活した日本に戻ってくるのはうれしい。来年も来ようと思っている」と笑みを浮かべた。

 U‐15の選手は、8月にあった第34回日本クラブユースサッカー選手権(U‐15)大会で2年ぶり2度目の優勝を果たした。フェルナンドトーレス氏は「優勝した瞬間の幸せな気持ちを記憶に残していてほしい。つらい、難しい時もあるが、そういう時に自分の心に残った優勝を思い出し、その気持ちで勝てるよう頑張ってほしい」とエールを送った。

 質問コーナーでは、2010年にスペイン代表としてJ1神戸のアンドレス・イニエスタや、同じ神戸で今季限りでの引退を発表したダビド・ビジャらとワールドカップ(W杯)で優勝を果たした時の心境を問われ、こんな答えで選手たちを喜ばせた。「日本がいつかW杯で優勝すると思う? (私が)あなたと同じ年齢のとき、スペインは優勝したことがなかったし、優勝できると思っていなかった。大きな夢をもって実現するために頑張ればいつか日本も優勝できる」。スペインのW杯初優勝は自身も出場した2010年の南アフリカ大会。その経験も交えた言葉に、未来を夢見る選手たちは目を輝かせた。

 さらに、日本選手と外国籍選手の違いを問う質問には「一番大きな違いはヨーロッパと中南米の選手は小さいころから間違っても良いと教えられている。ミスを怖がると、ずっとそこそこのレベルでしかプレーできない選手になる。怖がらずに自信を持ってやることが大事」と強調。どうしたら点が取れるか、という直球の質問には「僕がFWにいつも勧めるのはGKとよく話すこと。FWと対決する時のGKの視点や考えを理解できると、相手GKが止めにくいシュートが分かるようになる」とアドバイスを送った。

 鳥栖は現在J1の14位。残り3試合で、残留争いの真っただ中にいる。「スペインからいつも試合を見ている。みんなと一緒に苦しんだり、喜んだりしている。残留が見えそうで今はすごくうれしい」。ユニホームを脱いだ今も、現役最後にプレーしたクラブを愛する気持ちに変わりはない。(広田亜貴子)

PR

サガン鳥栖 アクセスランキング

PR

注目のテーマ