ソフトバンク日本一パレードの注目は「バスの上」/池田親興氏

西日本スポーツ

 3年連続日本一を達成したソフトバンクの祝賀パレードは24日に行われる。王球団会長、工藤監督や選手がオープンカーなどに分乗、福岡市中心部のコース約2・3キロを約30分かけて進む。福岡移転後10度目となるパレードの注目点を、西日本スポーツ評論家の池田親興氏は「バスの上」と挙げた。

 今年もパレードの日がやってきた。王会長や工藤監督、選手がオープンカーやバスから手を振り、沿道にはお目当ての選手を一目見ようとするファンがいる。福岡の秋の風物詩となったこの光景。今年はこれまでと少し違った楽しみがあるかもしれない。

 昨年は8台あったオープンカーに乗るのは選手会長の柳田、千賀ら主力がメイン。ただ、今年は後方2台のオープントップバスにもこれまで以上の注目が集まるだろう。侍ジャパンでの活躍も記憶に新しい周東ら多くの若手がインパクトを残した。彼らがいることで、パレードは一層華やかなものになる。

 振り返れば本当にしんどい年だった。開幕前から離脱者が相次ぎ、ペナントレースでは8・5ゲーム差をつけていた西武に大逆転を許す結果となった。ポストシーズンもいきなり黒星。次の試合も負ければ終わるという土俵際でスイッチが入った。

 松田宣のスタメン落ちや内川への代打。レギュラーシーズンでは見せなかった工藤監督の采配に加え、次代を担う若い選手が大舞台で自分たちの持ち味を存分に発揮した。143試合の戦いには敗れたが、日本シリーズまでの154試合を一つのシーズンと捉えるならば、チームやファンが味わったしんどい思いも報われたといえるだろう。

 取材で参加させてもらった日本一の祝勝会で、自律神経失調症を患いながら戦った中村晃に聞いた言葉が忘れられない。「今年、どうだった?」「だめです」。テレビカメラの前でそこまではっきりと言える。そんな姿に驚かされると同時に、来年への強い決意を感じた。選手、ファン、それぞれの思いが交錯する2・3キロ。九州の地に球団があることに感謝し、今年もすてきなパレードになることを願っている。(西日本スポーツ評論家)

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