選手の不満相次いだJ2福岡 声のない練習、スタッフも静観

西日本スポーツ 広田 亜貴子

 ◆明治安田生命J2第42節 福岡2-1鹿児島(24日・レベルファイブスタジアム)

【記者コラム】

 J1昇格、そしてJ1定着に向け「アビスパ元年」と銘打ち、ゼロからの改革を掲げた今季だったが、最終節を迎えるまでの最高順位が17位で今節ようやく16位に浮上してシーズンが終わった。監督の交代もあって戦術も定まらず、選手から「軸がない」「方向性を示してほしい」などと不満と疑問の声が相次いだ。

 クラブは下部組織からトップチームまで一貫した「主導権を握る攻撃的なサッカー」の構築を目指し、ファビオ・ペッキア氏を招聘(しょうへい)したが、「家族の事情」を理由に予期せぬ形で退任。監督が代わった後にスタイルの継承はなく、J1昇格という目標の軌道修正もないままにチームは低迷を続けた。

 「80分守備、10分攻撃のサッカーは見てる人も面白くない」と言うほどに選手たちの不満は鬱積(うっせき)。チームがようやく「残留」という目標に切り替え、選手たちに伝えたのは、シーズン折り返しをとうに過ぎた8月11日の岐阜戦後。それでも明確なプランはなく、残留争いにずるずると巻き込まれた。誰の声も響かない静かな練習も多く、議論も叱咤(しった)の声も少ない。スタッフの静観も目立ち、危機感は最後まで感じられなかった。

 ホーム平均観客入場数は昨年の8873人から約2000人減少。改革を期待したサポーターの期待を裏切った代償は大きい。久藤監督の退任が決まった。苦しんだこの1年を無駄にしないため、低迷の原因を徹底して突き詰めなければいけない。(広田亜貴子)

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