福岡堅樹らと東京五輪12人枠争う 代表引退を撤回したラグビー桑水流

西日本スポーツ 末継 智章

 ラグビー7人制男子でリオデジャネイロ五輪の日本代表主将を務めた「ミスターセブンズ」が代表引退を撤回し、東京五輪への出場に意欲を示している。今夏、約3年ぶりに代表復帰した34歳の桑水流裕策(コカ・コーラ)。15人制のワールドカップ(W杯)で活躍したメンバーの参戦も予想される激しい代表争いを勝ち抜き、悲願のメダルを勝ち取る決意だ。

 ベテランが情熱を再燃させている。「(15人制の)W杯を見て勇気をもらった。五輪でメダルを取り、W杯の感動を上書きしたい」。桑水流は主将を務めたリオ五輪で4位に終わり、あと一歩で逃した表彰台へのこだわりを強調した。

■リオで引退も低迷で再燃

 同五輪直後は完全燃焼を実感。福岡大2年から続けた7人制代表からの引退を決断したはずだった。転機は今年6月。同代表が国際大会のワールドシリーズ(WS)で総合15位に終わり、年間を通して出場できる「コアチーム」からの降格が決まったと知った。「本当に悔しくて、自分はまたやりたいんじゃないかと思った。東京五輪が来年に迫る中、今も(15人制の)現役でプレーできている。チャンスがあるなら挑戦したいと決意した」

 7月末に五輪会場の味の素スタジアム(東京)で行われた五輪をシミュレーションする強化試合で、同代表の対戦相手として参加。7人制で特に重視されるキックオフのボールを確実に取る技術や、ブレークダウン(タックル後のボール争奪戦)で存在感を示し、代表返り咲きを勝ち取った。

 復帰当初は7人制のスピードについていけなかったが、103キロあった体重を3キロ絞り、瞬発力を高める練習を積むなどして7人制仕様の体に戻してきた。7~9日にフィジーで行われたオセアニアセブンズのニュージーランド戦でフル出場し、相手のスピードに遅れることなく堅守で17-14での金星奪取に貢献。「体は90パーセント戻ってきた。チームメートとの壁もなくなりつつある」と手応えをつかんだ。

 7人制五輪代表は12人しか選ばれない狭き門。五輪後の引退を公言している福岡堅樹(パナソニック)=福岡県古賀市出身=を筆頭に、15人制W杯で活躍した選手が続々と参戦する可能性があるが、桑水流は厳しい代表争いを歓迎する。「チームの底上げになるので楽しみ。代表に残るかどうかに関係なく、精いっぱい力を出し切る」。今度こそ完全燃焼する。 (末継智章)

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