西武森MVP「取れるんちゃうかなと」ヒット量産の陰に初志貫徹

西日本スポーツ 小畑 大悟

 令和初MVPは森! 西武の森友哉捕手(24)が自身初のパ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた。西武勢は昨年の山川に続き2年連続。パの捕手では2003年の城島健司(ダイエー)以来で球団初の快挙となった。森はパ捕手では1965年の野村克也(南海)以来54年ぶりの首位打者を獲得するなどリーグV2に大きく貢献した。西武勢はプロ野球史上初めて打撃5部門を同一球団の5選手が独占。令和初のNPBアワーズが“獅子色”に染まった。

■首位打者&100打点超え

 令和元年のパ・リーグの「顔」に選ばれた。そうそうたる顔ぶれが集合したNPBアワーズ。壇上に上がった森は照れ笑いを浮かべながら、トロフィーを掲げた。「取れるんちゃうかなと思っていた。みんなに『おまえ』やなと言われて。うれしいですね」と素直に喜んだ。

 新時代の幕開けに歴史的な偉業を打ち立てた。「打率ですね。シーズン残り1カ月ぐらいから言われすぎて、意識させられたけど、何とか耐えた。目標は3割だったので」。吉田正(オリックス)とのデッドヒートを逃げ切り、打率3割2分9厘で首位打者に輝いた。パ捕手では54年ぶり、両リーグ通じて捕手史上4人目の偉業を達成した。

 捕手として史上5人目の100打点超え。得点圏打率4割1分1厘もリーグトップと勝負強い打撃も披露した。「その場に応じた打撃ができた。タイミングの取り方や打球方向を考えながら打席に立って、うまいことはまった」と振り返った。

 ヒット量産の陰には、初志貫徹の思いがあった。「バットを替えなかった。どんだけ打てんでも自分のバットを使い続けようと思った。どうせ打てへんのやったら自分のバットを使った方がいい」。昨季までは調子が落ちるとバットを替えていたが、今季は自身モデルのバットを手放すことはなかった。

■「ホッ」下馬評覆し連覇

 捕手としても自己最多の126試合で先発マスクをかぶった。ただし、守備面の充実感はない。「全然じゃないですか。(投手の)防御率や盗塁阻止率も悪かった。まだまだ課題はある」と自身の現状と伸びしろを冷静に見つめる。まだ24歳。「主力が3人抜けて今年は駄目じゃないかと言われた。何とか覆せてホッとしている」。パ捕手16年ぶりとなる自身初のMVPを獲得し、逆転V2の“主役”が笑った。 (小畑大悟)

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