高橋礼「今年だけでは終わらない」球団10年ぶり新人王

西日本スポーツ 倉成 孝史

 新人王から金メダルへ! 今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS(アワーズ) 2019」が26日、東京都内で開かれ、福岡ソフトバンクの高橋礼投手(24)が最優秀新人(新人王)に選ばれた。球団では2009年摂津正以来、10年ぶり12人目。プロ2年目の今季は初勝利から自己最多の12勝をマークした。世界一を成し遂げたプレミア12でもチームトップタイの2勝をマークしたサブマリンが“2年目のジンクス”を打破し東京五輪シーズンもさらなる飛躍を狙う。

 圧倒的な支持を受け、一度きりの栄冠を手にした。254票の有効投票中、8割超えとなる206票を獲得。ルーキーながら65試合に登板し26ホールドをマークした同僚の2位甲斐野に167票差をつけ、高橋礼が令和初の新人王に輝いた。笑顔のサブマリンは、喜びよりもまず先に「野手や中継ぎのみなさんの強いバックアップがあったおかげ」と、仲間への感謝を口にした。

 ルーキーイヤーは潜ったままだった“潜水艦”が、2年目、一気に浮上した。12試合(先発3試合)に登板した1年目は1敗で未勝利だったが、今季は開幕ローテ入り。開幕3戦目の西武戦(6回1失点)での白星を皮切りに、5月16日の西武戦まで5連勝を飾った。8月13日の楽天戦では7回途中無失点と好投し、10勝目をマーク。新人年に未勝利だった投手が2年目に2桁勝利を挙げたのは、球団では1999年にともに10勝した永井智浩と星野順治以来20年ぶりのことだった。

 エース千賀とともにリーグで6人しかいかなかった規定投球回をクリアしシーズンでは12勝、ポストシーズンでも好投し3年連続の日本一に貢献したが、本人はまったく満足していない。「今年だけで終わる選手になりたくない。自分に自信もないし、もう一度、一からやるくらいの気持ちでやる」。新人王のタイトルにあぐらをかく気は毛頭なく、3年目の来季はさらなる浮上を目指す構えだ。

■課題はスタミナ

 課題はしっかりと理解している。「規定投球回には届いたけど、スタミナもペース配分も課題。長い回を投げられるようにしたい」。23試合に先発した今季は完投がゼロで、平均投球回は6・2。「自分は球数というよりもイニングを重ねるとバテてしまうところがある」。高村投手コーチと話し合いを重ね、自主トレからの投球練習では、15球前後の投球→ダッシュ→15球前後の投球→ダッシュ→…と試合のリズムを想定した「インターバル」投球トレを行い、長い回を投げ抜くスタミナを養う構えだ。

 新人王翌年の“2年目のジンクス”を打破し、東京五輪での金メダル奪取も狙う。世界一に輝いたプレミア12ではチームトップタイの2勝をマーク。「しっかり結果を出して、アピールできたのはよかったです」。初タイトル獲得で自信を増したサブマリンが来季、世界一と日本一をつかみにいく。 (倉成孝史)

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