ソフトバンク駅員ドラ1佐藤は「フィジカルモンスター」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 球団69年ぶり野手新人王へ発車オーライ!! 福岡ソフトバンクからドラフト1位で指名された佐藤直樹外野手(21)=JR西日本=が27日、広島市のJR西日本広島支社で入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額はいずれも推定)で合意した。50メートル走5秒8、遠投120メートルを誇る“フィジカルモンスター”が球団史に名を刻む活躍を誓った。

 準備された「開幕1軍切符」を手に、佐藤が満面の笑みを浮かべた。「ホークスの一員になった実感と、身の引き締まる思いでいっぱい。偉大な選手の方々とプレーするのが楽しみ」。普段は駅員として乗客案内に励む21歳はかみしめるように思いを口にした。

 即戦力外野手として69年ぶりの偉業に挑む。26日には、高橋礼がホークスでは10年ぶり12人目の新人王に輝いたが、野手ではドラフト制導入前の1951年に球団初の新人王となった蔭山和夫(大卒2年目で104試合出場、打率3割1分5厘、6本塁打、28打点、42盗塁)のみ。佐藤が同タイトルを獲得すればドラフト制導入後では球団初となる。「今の実力じゃ全然(新人王を)取れる選手じゃない。開幕1軍が目標」としながらも、「そこから力をつけて、できれば取れたらいいですね」と声を弾ませた。

 佐藤にはライバル心を燃やす相手がいる。同じ年齢で、今や日本を代表する投手に成長したオリックスの山本だ。直近の国際大会「プレミア12」でも、セットアッパーとして日本の世界一に大きく貢献した右腕。ソフトバンクも今季3勝を献上するなど苦しめられた。「テレビを見ていてすごいピッチャーだなと思っていたら、同い年と知ってびっくりした。でも負けたくない」。1軍に定着すれば、対戦が可能な同じリーグの好投手に負けん気をのぞかせた。

 50メートル走5秒8、遠投120メートルの俊足強肩はすでに1軍レベルとの声もある。自身が課題に挙げる打撃も同じ右打者である内川の動画を参考に、確実性を高める努力を継続中だ。ユーティリティープレーヤーの福田が退団するのも佐藤にとっては追い風になる。永井編成育成本部長兼スカウト・育成部長も「層の厚い野手陣に割り込める十分な素材。パワーもあるし、将来はクリーンアップを打つ可能性も秘めている」と高く評価。駅員として3年間を過ごした佐藤が新人王へ続く線路を真っすぐにひた走る。 (長浜幸治)

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