ソフトバンク甲斐「19」に変更へ ノムさんが後継指名「次は君に」

西日本スポーツ

 「ノムさん」の後継者は「甲斐キャノン」-。福岡ソフトバンクの甲斐拓也捕手(27)が、現在の背番号「62」を来季から「19」に変更することが分かった。近日中に発表される。球団の捕手の「19」は、1977年まで22年間背負った野村克也氏(84)以来、43年ぶり。過去には「後継指名」を受けており、3年連続のゴールデングラブ賞受賞を機に実現した。今季まで2年間つけていたアリエル・ミランダ投手(30)は退団が決まった。

■著書読みあさる

 ホークスが誇るレジェンドとの約束をついに果たす。球界を代表する捕手に成長した甲斐が、10年目の来季は新たな背番号をつける。南海時代に戦後初の三冠王に輝き、数々の記録を残した野村克也氏の「19」-。球団の捕手では野村氏以来、実に43年ぶりだ。

 「2年前に初めてお会いしたときに『次は君に19をつけてもらいたい』と言われてから、意識するようになった。(19を)つけられることのうれしさと、本当に大丈夫だろうかという戸惑いもあるけれど、野村さんの思いに応えられるような姿を見せたい」

 3年連続3度目のゴールデングラブ賞を受賞した甲斐だが、史上最多19度のベストナインに輝いた名捕手の背番号に重圧を感じるのは当然だ。大分・楊志館高時代から著書を読みあさった甲斐にとって、野村氏は捕手としての「教科書」といえる存在でもある。

 甲斐がレギュラーに定着した2017年の初対面以降、野村氏と言葉を交わすことも多かった。テスト生と育成ドラフト出身、母子家庭で育ったことなどの共通点もあり、昨年の宮崎春季キャンプで「功は人に譲れ」との言葉を贈られ、近著でもエールを送られた。

 育成時代の背番号は「130」。3年目のオフの支配下登録から背負う「62」への愛着もある。17年に育成出身の捕手では初のベストナインとゴールデングラブ賞に輝き、広島の足攻を強肩で止めた18年の日本シリーズでは最高殊勲選手にも輝いた背番号だからだ。

 常連となった侍ジャパンでも「62」を背負い、今秋の「プレミア12」では世界一も経験したが、今季まで「19」だったミランダの退団が決定。東京五輪イヤーから伝説的な捕手の背番号となる。「本当に気にかけてくださって、ありがたい」と口にする甲斐が「ノムさんの後継者」としてホークスの新たな伝統を紡ぐ。

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